研究課題/領域番号 |
16K02786
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英語学
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
岩田 彩志 関西大学, 文学部, 教授 (50232682)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 語彙・構文アプローチ / 語彙意味論 / 構文理論 / 結果構文 / way構文 |
研究成果の概要 |
従来の結果構文と異なり、to victoryという結果句を取る結果構文はUnique Path ConstraintとDirect Object Restriction という2つの制約に従わない(She rode the horse to victory)。 これは、to victoryを伴う結果構文では状態変化が、動詞のforceでなく抽象的移動により引き起こされるためである。そのため、移動動詞が生じることは何ら問題にならない。また直接目的語が動詞のforceを受けているかどうか、が状態変化の成立に何の関連もないから、Direct Object Restrictionに従う必要もない。
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自由記述の分野 |
人文学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
英語における結果構文(He shouted himself hoarse)は、純粋に現象して面白いだけでなく、理論的にもどう説明すればよいかを巡って非常に多くの分析がされてきている。これまで様々な結果構文の事例が発掘されてきたが、本研究ではどの先行研究でも気づかれてこなかったタイプの結果構文を発見することが出来た。この新しいタイプの結果構文の発見により、これまでの結果構文の研究は、いくつかの点で根本的見直しが迫られることになる。さらにこのタイプの結果構文が移動文を基にしていることから、状態変化と移動現象との関連を巡る研究にも新たな可能性が生じてきた。
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