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2019 年度 実績報告書

英語の同族目的語構文と結果構文に生じる非能格動詞の他動化に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K02787
研究機関関西外国語大学

研究代表者

大庭 幸男  関西外国語大学, 外国語学部, 教授 (90108259)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード同族目的語構文 / 同族目的語 / 非能格動詞 / 非対格動詞 / 他動詞 / 副詞 / 他動性
研究実績の概要

2016年度~2019年度にかけて、様々な言語コーパスや関連する著書・論文等により言語データを収集し、データベース化した。そして、そのデータを基礎として、自動詞である非能格動詞が他動詞化する場合を、同族目的語構文と結果構文に焦点を当てて分析を行った。
まず、同族目的語構文に生じる自動詞の中には、他動性に関して程度差があることが分かった。用いた指標は、(i)受動文の可否(ii)代名詞の置き換え可否、(iii)what等の疑問文の可否などを含む6つである。調査の結果、この6つの指標を満たす動詞の1つは、live等であった。これに対して、smile, screamなどは6つの指標のうち4つを満たし、run, dieなどは3つの指標を満たした。そして、cryなどは2つの指標しか満たさなかった。このような事により、liveが一番他動性が強く、同じ自動詞でも、smile, sceamの場合少し他動性が弱く、run, dieに場合にはさらに弱く、cryの場合には一番他動性が弱いことが分かった。
結果構文でも、自動詞にあるにもかかわらず目的語をとり、さらに受け身文を作り、他動性を示すことが調査によって分かった。(John ran his Nikes threadbare. / John nikes were run threadbare. The professor talked us into a stupor. / We were talked into a stupor by the professor.)
同族目的語構文、結果構文以外に、中間構文に生じる自動詞の他動性についても分析をした。 (This car sells well. / The book read easily)。具体的には、この構文の意味的な特徴や統語的な特徴を明らかにし、その上でこの構文の構造を提案した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 英語の中間構文の意味統語的な特徴と統語構造について2020

    • 著者名/発表者名
      大庭幸男
    • 雑誌名

      研究論集(Journal of Inquiry and Research)

      巻: 111 ページ: 39-58

    • 査読あり

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公開日: 2021-01-27  

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