非能格動詞(自動詞)を伴う同族目的語構文と結果構文の事例をBNC, COCAなどの電子化された言語データや、関係図書・論文等を用いて収集した。また、動詞ごとの使用頻度調査と文型パターンの分類を行い、基礎データを構築した。次に、非能格動詞を伴う同族目的語構文の目的語が、他動詞文の目的語の特徴(例えば、この構文の受け身文の主語になれる、代名詞になれる、wh疑問文になれる)などを含む6つの指標を用いて、この構文に生じる非能格動詞が他動詞化の度合いにおいて違いがあることを明らかにした。同じ手法で結果構文に生じる非能格動詞に他動性の違いがあることを明らかにした。中間構文についても考察した。
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