日本語教育は、豊富な経験を活かしてグローバル社会の発展に貢献できる分野である。日本語教育の分野がその機能を果たすには、自らの歴史過程を学び、多様な事例の中で複眼的に時代を把握する力を養う必要がある。そのための受け皿として、文化庁によるガイドライン「日本語教員養成において必要とされている教育内容」が示す「日本語教育の歴史と現状」という領域があるが、日本語教育が注目される今日において、日本語教育学の学史にあたる科目を確立することは重要である。本研究は、当領域の次世代の研究の萌芽を育むとともに、研究のアウトリーチ活動を行うものである。
|