言語研究及び第二言語言語教育ではこれまで文の構成法という観点で発話の構築法を考えてきたが、発話の構成という以前に対話に臨む姿勢が言語文化によって異なっており、その異なりが時に具体的な言語形式として現れることがある。英語を代表とする欧米語との対比における日本語の終助詞等の文末表現はその一つの典型である。本研究ではそのような現象に注目して対話に臨む姿勢というこれまでにない視点を提示した。対話に臨む姿勢という視点は研究的にも教育応用的にも重要な視点でありながらまだ十分に注目されていない。今後同視点の一層の深化が期待される。
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