研究課題/領域番号 |
16K02821
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研究機関 | 実践女子大学 |
研究代表者 |
山下 早代子 実践女子大学, 人間社会学部, 教授 (90220334)
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研究分担者 |
小澤 伊久美 国際基督教大学, 教養学部, 講師 (60296796)
長谷川 奈緒美 実践女子大学, 研究推進機構, 研究員 (00773095)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | SLA / 第二言語習得理論 / 日本語教授法 / 文法教育 / Web語学教材 / JapaneseGrammarWorld / 中級日本語 / 外国人のための日本語 |
研究実績の概要 |
初年度の平成28年~29年度にかけては、本研究の大きな目標である「第二言語習得理論に基づく外国人のための日本語文法教授法」のWeb公開を果たした。<Japanese Grammar World> と名付けたWebにて教授法の公開、教授例、海外でのワークショップの成果等を閲覧できるシステムを構築した。 最終年度の30年度はそのサイトの整備と、その周知に力を入れた。外国人教師が会員の多くを占めるJALT全国語学教育学会の秋の国際大会(於静岡コンベンションセンター)で4人の登壇者を迎え、中級日本語教育における文法指導に関するフォーラムを実施し、日本語教育での文法指導とWebによる指導支援について活発な議論を行った。そのフォーラムのタイトルと要旨は以下のようなものである。 Title: Teaching intermediate level grammar for JSL『日本語学習者のための中級レベルの文法指導』 This is a practical forum focusing on how to teach/learn JSL grammar with a specific stress on intermediate level grammatical items. We will present some problematic intermediate level grammatical items, discuss their issues, and offer teaching approaches to help clarify them for learners. 平成30年度の期間内予定の「SLA理論を基にした日本語文法習得研究と教授法例のネット配信システムを完成させ、国内外の日本語教育関係者が利用可能にする」は実際に海外(欧州・アジア)からの問い合わせもあり、当初の予定を達成できた。しかし、もう一つの目標である、英国グリニッジ大学Webサイト(CAROLE)の共同利用に関しては残念ながら、英国の研究協力者のAlessandro Benati教授が英国外の別大学に転出したため、実現することはできなかった。なお、本Webシステムのサーバー継続利用に関しては別途年度毎に経費がかかるため、本研究の終了をもって終了することになる。
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備考 |
Home/how to/grammar forum/more resources/about us/ask expertの6つのセクションを持つバイリンガル(日本語・英語)のサイトで、SLA理論と教授法の概略、実際の文法を取り上げた教授法例、本科研期間に行った日本と英国でのワークショップとフォーラムの概略報告がまとめられている。
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