研究課題/領域番号 |
16K02827
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
北出 慶子 立命館大学, 文学部, 教授 (60368008)
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研究分担者 |
安田 裕子 立命館大学, 総合心理学部, 准教授 (20437180)
堀江 未来 立命館大学, 国際教育推進機構, 教授 (70377761)
庵逧 由香 立命館大学, 文学部, 教授 (70460714)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | ナラティブ / 体験の言語化 / 留学経験 / 言語教育 |
研究実績の概要 |
2018年度は、主に留学経験者や多言語学習者の語りを聴くというナラティブの手法が言語教育にとってどのような意味を持つのかについて学際的連携および日本語教育分野の両方において深めることができた。 前者としては、質的心理学会でのシンポジウム企画発表、TEA国際学会での発表を行った。また、応用言語学分野でのナラティブ研究で著名なニュージーランドの教授を招聘し、国際シンポジウムも実施し、応用言語学でのナラティブの体系的発展についての知見を得ることができた。また、後者としては、日本語教育学会秋季大会において日本語教育分野におけるナラティブ・アプローチの意義を共同研究者とともにパネル企画を実施した。2018年度の発展をもとに2019年度はこれらの内容を図書出版にすべく出版社に企画を打診中である。 また、グローバル社会で多文化・多言語化が進む中でナラティブを研究としてだけではなく、個々の学びを深めるための手段として取り入れる実践の具体化についても着手し始めた。日中韓留学プログラムの帰国者に複線径路・等至性アプローチを用いた省察活動を実施し、自己の学びを意味づける実践を形にすることができた。本プロジェクトの発展形として、各現場における日本語支援からの学びというサービスラーニングを通した体験の言語化手段としてナラティブの援用を試みる。2018年度は、この発展プロジェクトの基盤構築としてサービスラーニングや言語支援実践に取り組むボランティア実践者との連携も深めることができた。
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