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2016 年度 実施状況報告書

Evaluating the effectiveness of humor training in language education

研究課題

研究課題/領域番号 16K02838
研究機関岡山大学

研究代表者

RUCYNSKI John  岡山大学, 全学教育・学生支援機構, 准教授 (10512741)

研究分担者 Prichard Caleb  岡山大学, 全学教育・学生支援機構, 准教授 (10440306)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードhumor training / satire / satirical news / humor comprehension / cultural differences / culture and humor
研究実績の概要

H28年度の主な研究は、(1)日本人学生に対する「ユーモア能力訓練」の効果を評価するための量的および質的データを収集すること、および(2)国内外の会議で予備結果に出席して発表することであった.

(1) に関しては、読解の一環として英国の風刺的ユーモアを理解する能力をテストするために、120名の日本人学生から質的データを収集した。英語のユーモア日本人学生のどの側面が理解に苦労しているかを特定するために、アメリカの大学の50人以上の母国語のスピーカーに同じ読み聞かせテストを実施した。また、ユーモア訓練の有効性を判断するために、日本の学生に事後テストを行った。事後テストの前には、日本人学生が英語のユーモアを理解するためにどんな方法が最も良いのかを特定するために、1つのグループには、ユーモア訓練の特別セッションを受けさせた。最後に、英語のユーモアを理解する印象とユーモア訓練の有用性と重要性を得るために、質的フォローアップの口頭インタビュー(200分超) を学生に行った。

(2) については、米国ポートランドのAAAL学会と米国シアトルのTESOL学会において、予備調査結果を共同で発表した。また、主任研究員は、ニューヨーク州TESOL学会と名古屋で開催されたJALTでユーモアに焦点を当てたプレゼンテーションを行った。また、ユーモア理解と訓練に関する、EFL学生対象の本の出版に関して、AAAL学会とTESOL学会で出版社と打ち合わせをし、この本の寄稿者の募集も始めた。言語教育におけるユーモアに興味を持ち、本書に寄稿してくれる研究者を見つけるべく、関連のセッションにも参加し、知見を広めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

最初の1年の研究は、スムーズに進んだと考えている。
1. 120名の日本人学生と50名のアメリカ人学生の研究を行うことができ、結果は重要であった。現在、国際ジャーナル投稿原稿を書き上げる過程にある。
2. 私たちは、多くの国際会議と国内会議のプレゼンテーションを行った。特に、語学教育や言語学の分野で最大かつ最も有名な国際学会の2つであるAAALとTESOLでのプレゼンテーションが認められた。
3. AAAL学会では、言語教育におけるユーモア能力訓練のトピックの特集号を出すことについて出版社と打ち合わせをした。現在、その提案書を作成中である。
4. 主任研究者が編集した、言語教育におけるユーモアのジャーナルは、2016年11月にTESOL Pressによって出版された。これは以前の科研プロジェクト(2537071805言語学習と異文化理解におけるユーモアの役割)の実績の一部であるが、この研究のためのグローバルネットワークを確立するための非常に有用である。

今後の研究の推進方策

今年の研究計画は以下の点に焦点を当てる:
1. これまでの所見を国際的なジャーナルに投稿する。
2. 英語のユーモアを理解する日本人学生の能力と英語教育における「ユーモア能力訓練」の有効性に関する量的・質的研究を引き続き行う。
3. 国際学会および/または国内学会で引き続き調査結果を発表する。インドネシアでの7月のアジアTEFL国際学会とクロアチアでの10月のヨーロッパでの教師教育協会での発表については、既に認められている。
4. 言語教育におけるユーモア能力に関する特集号の提案を提出し、寄稿者を求める。

次年度使用額が生じた理由

今年度は、日本人学生が英語のユーモアを理解し、異文化コミュニケーション力を世界の市民として向上させるための研究を継続することを目指している。 また、英語教育コースにおけるユーモア訓練の有効性を検証したいと考えている。日本のユーモアの違いやその他の文化的背景を理解するために、ユーモアの能力と訓練のテーマでグローバルなネットワークを構築していきたいと考えている。

次年度使用額の使用計画

国際会議に出席し、このグローバルネットワークを発展させるために予算が必要である。ラップトップコンピュータに関しては、以前のものがまだ正常に機能していたため最初の年には購入しなかったが、今年は、研究や会議のプレゼンテーションで使用するラップトップコンピュータを購入する予定である。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 5件、 招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Fake news for recognizing satire and developing media literacy2016

    • 著者名/発表者名
      Caleb Prichard (author) & John Rucynski (book editor)
    • 雑誌名

      New Ways in Teaching with Humor (edited book)

      巻: n/a ページ: 310-312

    • 査読あり / 国際共著 / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Understanding sarcasm through memes2016

    • 著者名/発表者名
      Caleb Prichard (author) & John Rucynski (book editor)
    • 雑誌名

      New Ways in Teaching with Humor (edited book)

      巻: n/a ページ: 313-315

    • 査読あり / 国際共著 / 謝辞記載あり
  • [学会発表] New ways of teaching with humor to enrich your classroom2017

    • 著者名/発表者名
      John Rucynski, Caleb Prichard, Lisa Leopold, Sara Okello, Nadezda Pimenova, John Schmidt, Seth Streichler
    • 学会等名
      TESOL 2017 International Convention & English Language Expo
    • 発表場所
      Washington State Convention Center, Seattle, WA, U.S.A.
    • 年月日
      2017-03-24 – 2017-03-24
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] Fake news or odd news?: Analyzing Japanese English speakers’ difficult in detecting satire2017

    • 著者名/発表者名
      John Rucynski & Caleb Prichard
    • 学会等名
      American Association of Applied Linguistics 2017
    • 発表場所
      Portland Marriott Downtown Waterfront, Portland, OR, U.S.A.
    • 年月日
      2017-03-19 – 2017-03-19
    • 国際学会
  • [学会発表] Transforming humor in ELT from ha-ha to aha!2016

    • 著者名/発表者名
      John Rucynski, Caleb Prichard, Joseph Dias, Scott Gardner, Andrew Reimann, Gregory Strong
    • 学会等名
      JALT 42nd Annual International Conference on Language Teaching and Learning & Educational Materials Exhibition
    • 発表場所
      WINC Aichi, Nagoya, Japan
    • 年月日
      2016-11-27 – 2016-11-27
    • 国際学会
  • [学会発表] Using satirical news stories for increasing media literacy2016

    • 著者名/発表者名
      John Rucynski
    • 学会等名
      New York State TESOL 46th Annual Conference
    • 発表場所
      Crowne Plaza, Syracuse, NY, U.S.A.
    • 年月日
      2016-11-05 – 2016-11-05
    • 国際学会
  • [学会発表] Training English language learners to comprehend and respond to humorous memes2016

    • 著者名/発表者名
      John Rucynski & Caleb Prichard
    • 学会等名
      International Society for Humor Studies Dublin 2016
    • 発表場所
      Trinity College, Dublin, Ireland
    • 年月日
      2016-07-01 – 2016-07-01
    • 国際学会
  • [図書] New Ways in Teaching with Humor2016

    • 著者名/発表者名
      John Rucynski (editor)
    • 総ページ数
      342
    • 出版者
      TESOL Press

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公開日: 2018-01-16  

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