研究課題/領域番号 |
16K02844
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
山本 佳代 宮崎大学, 語学教育センター, 准教授 (70438323)
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研究分担者 |
荒木 瑞夫 宮崎大学, 語学教育センター, 准教授 (20324220)
坂本 信介 宮崎大学, 農学部, 講師 (80611368)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | ESP / 農学分野 / Semi-popularization |
研究実績の概要 |
2018年度は、(1)これまでに収集したデータの整理ならびに農学分野における6つの下位分野間のデータ量調整、(2)コーパスデータ分析、(3)対象学生グループの英語学習に関する実態・ニーズの継続調査、および(4)成果発表を行った。(1)農学分野全体では、専門分野コーパスとして必要だと考えられている100万語を超えるデータを構築することができた。その後さらに、6つの農学下位分野間における語彙特徴比較分析のため、再度記事収集を行い、データのバランスを整える作業を行い、コーパスを完成させた(総記事数1,736)。(2)学部生対象の教材作成を目的としているためSemi-popularization Articlesで作成したコーパスだが、このコーパスの分析の結果、農学分野特有の表現が抽出された。6分野間の類似性、特異性についての傾向も明らかとなった。、また、(3)農学部生対象の実態調査・ニーズ調査を行い、対象学生グループに例年と大きな違いがなく、研究結果の教育的応用が有効である可能性を確認した。また、来日していた英語教育・社会言語学の専門家であるSandra McKay氏に、農学部生が体験することの多い、国際語としての英語の観点での教材作成のポイントについて助言を受けた。(4)上記(2)の分析結果を国際学会(Asia Pacific Corpus Linguistics Conference)で口頭発表を行い、プロシーディングズにて論文を公刊した。コーパス分析については、論文公刊後も研究を続け、Corpus of Contemporary American English(COCA)との比較による、Semi-popularization Articlesの特徴づけ、6つの農学下位分野間の多変量解析を進め、下位分野間の語彙的関連を分析し、今後、国内および海外学会での発表および論文公刊を予定している。またこれらの研究に基づき、学生の英語力と専門分野の両方を考慮した教材作成につなげていく。
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