研究課題
語彙使用の二層状態(ダイグロシア)の一つの側面として、アジア諸言語における外来語について調査した。インド洋周辺の、アラビア語からの借用が多い言語(トルコ語、オスマン語、ペルシャ語、ウルドゥー語、ウイグル語、インドネシア語、スワヒリ語)は、どのような種類の語彙を、どのくらい、どこから借用しているかを調査し、結果を第4回国際アジア地理言語学研究会で発表、PICAG-4として刊行した。また、エジプトにおけるアラビア語の使用語彙目録作成の作業として、コーパス作成のため、エジプト方言で書かれ刊行されているエッセイのテキストと、その英語訳の対訳表を完成させた。また、エジプト・カイロの市中の標識や看板の写真、印刷物、方言による新たな書籍などを収集した。
3: やや遅れている
書籍などからデータ化したテキストをコーパスにするためのタグづけ、語彙データ化に時間がかかっている。
当初、語彙目録に入れようとしていた語彙の出現頻度の情報や、各語の文法情報およびその頻度などの情報を入れずに、語彙目録を作成することにする。
コーパスデータ化作業の人材確保が難しく、その人件費の支出がなかったため。また語彙目録が進んでいないことで、予定していたウェブ公開に着手していないため。目録へ入れる予定だった語彙情報を減らして、目録完成を目指す。また紙での公開に変更する。
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すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)
Studies in Asian Geolinguistics, Monograph Series No. 4 - Papers from the Fourth International Conference on Asian Geolinguistics
巻: 1 ページ: 43-51