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2019 年度 実施状況報告書

アラビア語の会話体と文章体の統合的使用語彙調査と学習者用語彙目録作成

研究課題

研究課題/領域番号 16K02877
研究機関東京外国語大学

研究代表者

長渡 陽一  東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 研究員 (90757519)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2021-03-31
キーワードアラビア語 / ダイグロシア / 同時収録
研究実績の概要

アラビア語の口語、文語を含めた日常生活使用語彙のうち、基礎語彙および初級者が覚えるべきものを選定し、初級辞書としての記述を進めた。収録語の選定は、既存の初級者用文語学習辞典、旅行者用口語会話帳、入門学習書などを参照しながら進めた。文語と口語の両方を1つの紙面に明瞭に示すための提示方法を考案した。
また、日常の基本語彙収集の成果として、入門者が語彙を具体的に理解し、現地の文化を理解するための写真や図版を添え、書籍として出版した(『はじめてみようアラビア語』)。文語と口語の両方を同時に紹介する方法の提案でもある。
また、口語コーパス構築のため口語によるエッセイのタグ付けを進めた。
ほかに、マルタ語を中心に、エジプト方言を含む諸方言のいくつかの文法事項について地理的分布と歴史的な変遷とともに整理し、「マルタ語がアラビア語諸方言と共有している改変、共有していない改変」として発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

口語も文語もコーパスから、日常語彙の頻度を割り出し、語彙集に頻度を示す計画であるが、とくに口語コーパスのタグ付けに時間がかかっている。コーパス内での単語の意味特定は文意にも関わるため、さらに時間がかかった。また口語と文語を同時に同じ紙面で明瞭に提示する方法を考案するのに時間がかかった。

今後の研究の推進方策

基本語の選定にコーパス内の頻度を直接に反映させるのではなく、初級学習者への教授経験や初級者用辞典、実用語彙集などを参照しつつ選定することとし、初級学習に最低限必要な1000~2000語程度の基本語彙集とする。このようにしてまずは小規模に、初級者が使える形での口語・文語の統合辞書の雛形を完成させ、提示することを目標とする。

次年度使用額が生じた理由

成果物である語彙目録の編集が遅れており、印刷・出版費が未支出のため次年度使用額が生じた。印刷・出版の費用、そのための作業謝金のために使用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] マルタ語がアラビア語諸方言と共有している改変、共有していない改変2019

    • 著者名/発表者名
      長渡陽一
    • 学会等名
      日本地理言語学会
    • 国際学会
  • [図書] はじめてみようアラビア語 [音声DL付]2019

    • 著者名/発表者名
      長渡 陽一
    • 総ページ数
      176
    • 出版者
      ベレ出版
    • ISBN
      9784860645885

URL: 

公開日: 2021-01-27  

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