研究課題
本研究では、日本人大学生英語学習者の語彙・文法における各CEFRレベルの基準特性の妥当性を受容・産出能力の面から検証した。 最終年度の平成30年度は、引き続きデータ収集を行った。受容能力に関しては、大学入試問題とCambridge Englishの過去問題から作成したA1からC2レベルの「CEFR語彙テスト」(60問)と「CEFR文法テスト」(60問)の約100名の回答を収集した。産出能力に関しては、引き続き、CEFRのレベル別になっているCambridge Englishを用い、約100名のA2からB2レベルのspeakingとwritingの回答を収集し、学習者コーパスを構築した。最終年度は、学習者コーパスに収集された学習者のspeakingとwritingの各語彙・文法にCEFRレベルを自動でタグ付けするために、研究協力者とともに平成28年度から構築・改良中の、CEFRの語彙レベル自動タグ付けソフトをほぼ完成させた。CEFRの語彙レベルを自動でタグ付けできるだけでなく、ワードリスト、キーワードリスト、コロケーション、コンコーダンスなどコーパスの分析機能も付随したものが完成でき、CEFRレベルごとに学習者の語彙を多角的に分析することができるようになった。また、speakingとwritingの学習者の回答の CEFRレベル付与を外部の評価者に依頼し、日本人大学生英語学習者の語彙・文法における各CEFRレベルの基準特性の妥当性を受容・産出能力の面から考察し、さらに、産出能力においてspeakingとwritingにおける違いも考察して、研究結果を論文にて執筆し、研究発表を行った。
すべて 2019 2018 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 備考 (1件)
The Bulletin of International Education Center, Tokai University
巻: 39 ページ: 23-35
The Report of Foreign Language Center, Tokai University
巻: 38 ページ: 35-43
Proceedings of APCLC 2018 Conference
巻: 1 ページ: 480-485
http://www.iwoda.es/wp-content/uploads/2018/09/IWODA_BoA.pdf#search=%27Paul+Rayson+Hiroko+Usami%27