研究課題
基盤研究(C)
本研究では、動物看護カルテファイルを詳細なタグを付与して動物看護カルテコーパス(VNMC)を構築した。コーパスを基盤とし、頻出語彙リスト、e-learning教材、デジタル教材を作成し、教材効果を調査した。調査では、動物看護学を学ぶ学習者に語彙テスト、動機付けアンケートを実行し、頻出語彙を①紙ベースでの学習、②e-learningでの学習、③e-learningとデジタル教材を統合した学習グループに分けて学ばせ、効果を比較した。結果として、②③のグループのほうが①のグループよりも高い語彙学習効果がみられ、動機付けに関しても、「海外に対する興味」の項目において上昇が見られた。
英語教育学
本研究ではESPでのコーパス構築の際に他分野においても利用できるannotationおよび正規表現を利用したタグ付与の公開を実現し、ESPコーパス構築において貢献した。ESP教育における教材作成については、e-learningやデジタル教材を利用する可能性を示唆し、従来までにわかっていたe-learningの効果に付け加え、デジタル教材をe-learningと統合することによる効果を発表した。これにより、ESP教育における授業外での語彙学習方法の提案が成され、同分野での教育に新しい知見を示した。