タスクを用いる英語授業が推奨されているが,WTCや言語使用との関係を探る研究は少ない。これまでのWTC研究は,場に依存しない心理特性などの側面から行われ,場に依存する,とりわけ,タスクによって変化する,WTCに関しては,今まであまり顧みられることがなかった。本研究では,その存在を確認できたこと,そのツールとしてのアンケート紙を開発したことが,特筆すべきこととして挙げられる。残念ながら,タスクによるWTCの変化がL2使用に与える影響を示す結果は得られなかった。今後は,参加者の人数を増やすこと,タスクをする前とタスクをしている時のWTCの変化を質的に調べる必要があることが判明した。
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