研究課題/領域番号 |
16K02930
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研究機関 | 文教大学 |
研究代表者 |
千葉 克裕 文教大学, 国際学部, 准教授 (50352547)
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研究分担者 |
横山 悟 千葉科学大学, 薬学部, 准教授 (20451627)
宮崎 敦子 国立研究開発法人理化学研究所, イノベーション推進センター, 研究員 (30771521)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 多読 / WPM / NIRS |
研究実績の概要 |
本研究は、多読を始めたばかりの学生から最大100万語以上までの大学生を対象に多読語数が読解速度(WPM)および読解効率(e-WPM)、さらにリスニング能力(処理速度・処理効率)へ与える影響(効果)を検証するものである。今年度は大学生24名(多読語数平均249,633語:最大111,7705語、最小1,0012語)を対象に、E-Prime2.0を使用しMoving Window(移動窓方式)で英文をチャンク毎に提示する自己制御読み課題により処理速度を測定した。結果として、多読語数とWPM(平均137.36)にr=.771 (p<.01)、読解問題に対する正解率を加味したe-WPM(平均109.02)にもr=.779 (p<.01)という非常に強い相関が確認された。さらに、本研究では上述の課題の英文を用いてリスニング課題(チャンク提示、自己制御課題)によりリスニング力への影響も検証した。その結果、多読語数と処理速度(WPM平均116.39語)にr=.416 (p<.05 )の相関が確認された。これらの結果から多読語数が増えると、門田(2007)が指摘するディコーディングと呼ばれる低次処理の自動化が促進され、結果として読解処理と読みの正確さが向上すると推察された。 携帯型NIRS(日立ハイテクノロジーズ製 HOT-1000)により上記実験中の脳活動を計測し、画像処理のためのデータを収集した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
反応時間測定のための実験刺激作成とデータ収集を行うことができ、行動データによる多読語数を読解速度(WPM)の関係を証明することが出来た。また携帯型NIRS(HOT-1000)によるデータ収集も終了し、予備データとしては十分な量を確保することが出来たため。
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今後の研究の推進方策 |
NIRSによる前頭葉賦活データの画像処理を行い、多読語数と前頭葉賦活データの関係を明らかにする。さらに、追加の実験を行い携帯型NIRSの有効性を検証し、次の段階(多チャンネル型NIRSによる実験)への準備を進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
実験の被験者に対する謝金とデータ入力などの人件費が予定を下回ったため。
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次年度使用額の使用計画 |
人件費および消耗品費として使用する。
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