研究課題/領域番号 |
16K02930
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 文教大学 |
研究代表者 |
千葉 克裕 文教大学, 国際学部, 准教授 (50352547)
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研究分担者 |
横山 悟 千葉科学大学, 薬学部, 教授 (20451627)
宮崎 敦子 国立研究開発法人理化学研究所, 科技ハブ産連本部, 研究員 (30771521)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 多読学習 / リスニング / 読解速度(WPM) / 脳血流量 / NIRS / 第2言語習得 |
研究成果の概要 |
本研究は、1学期15万語、計30万語の多読学習の効果をTOEIC、リーディング/リスニング課題の3つと前頭葉の脳血流量の変化により検証した。 15万語読了時の測定では、多読開始前と比べてTOEICの有意な上昇とリーディング時の脳血流量の有意な減少(右ch)、リスニング時に開始30秒後に血流が有意に増加することが確認された。30万語読了時の測定では、1年間の多読学習で読解速度が有意に上昇することと、リスニング課題ではより少ない血流で同じ正答率が得られることが確認された。このことから多読学習のトレーニング効果でより少ない労力で英語の処理ができる、つまり習熟度が上昇したと判断した。
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自由記述の分野 |
第2言語習得
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
英語教育において広く認識されている多読学習の効果を科学的に検証した研究である。客観テストのスコアによる英語力の上昇だけでなく、読解速度や内容理解の正確さ、課題遂行時の脳血流により分析した結果、15万語読了時には英語力の上昇と読解時の脳血流の減少、リスニング時の血流の上昇することと、30万語読了時には15万語からテストスコアの有意な上昇はないが、読解速度が速くなり続けること、リスニング課題では前頭葉の右側で血流が減少することが確認された。これらのことから多読学習のトレーニング効果が科学的に証明されたことは今後の多読指導と英語学習に有意義な示唆を与えるものとなった。
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