研究課題/領域番号 |
16K02956
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
中村 良夫 横浜国立大学, 大学院国際社会科学研究院, 教授 (20237449)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 小学校英語 / 外国語活動 |
研究実績の概要 |
平成28年度の研究実績としては、本研究の前半期における最大の柱となる事業である教材アプリケーションの開発と公開を行った。具体的には、平成22年度~平成24年度の基盤研究(B) の補助を受けて行った研究において開発した小学校英語用の学習カルタのアプリケーションをベースとして、米アップル社のタブレットである iPad (iOS)での利用に限定されていたアプリケーションを Android OS を搭載した機器向けに移植し一般公開を行った。iPad 向けのアプリケーションはアップル社の AppStore において無料で公開されており現在もコンスタントにダウンロードされているが、今回の成果として国内でも利用者の多い Android OS を搭載した機器向けに移植してグーグル社の Play ストアから無料ダウンロードできるようになり、研究代表者が iPad 向けのアプリケーションを利用して行った小学校現場での公開授業でのアンケートでもリクエストの多かった Android OS を搭載した機器向けのアプリケーション公開という声に応えることができるようになった。また今回公開した Android OS 版の特徴として、タブレットのみならず Android OS を搭載したものであればスマートフォンでもアプリケーションの学習を行うことができるようになった。これによって幅広い利用者に無料で小学校英語のアプリケーションで学習してもらえるようになった。また、これら両OS向けアプリケーションについてウェブサイトでの情報発信を継続している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究実績の概要にも述べた通り、交付申請書の研究計画において中心的な事業としていた Android OS 版の開発と無料公開という目的を順調に達成できた。現在は本研究期間の後半で行う予定の研究を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
交付申請書の研究目的および研究計画において、本研究の2年目と3年目では小学校英語に前倒しされる中学英語の部分をどう指導するかという問題を抱える現場の教員向けのための研究を行うと述べた。具体的には小学校英語における「チャンク」としてのまる覚えからいかにして脱却するかについて、現在進めている研究によって、一足とびに文法ということではなく語彙指導のなかで意識させていくのが効果的であろうということがわかってきたので、いわゆる中学英語レベルの語彙をどう理解させるかについての研究を進める。その際に、小学校英語の上に乗せるものという観点のみならず、日本人学習者のゴール(たとえば大学入学レベルにおいて修得しておくことが望ましいレベル)を明らかにしたうえで、小学校・中学校の橋渡しとして望ましいものをそこから逆算的に導き出すことも重要であると考え具体的な成果をまとめ始めている。
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次年度使用額が生じた理由 |
アプリ開発費用等が想定の範囲内で収まり、また当初からの予定通り年度内の事業において消耗品など比較的少額の支出は発生しなかったため若干の残額が出た。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度の事業において、当初想定していなかった人件費がかかる予定になったため次年度使用額としての使用を計画している。
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備考 |
カルタアプリの画像ダウンロード以外にも英語やカルタ関連の情報を含む一般向けのサイトです。
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