研究課題/領域番号 |
16K02957
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
足立 祐子 新潟大学, 教育・学生支援機構, 准教授 (00313552)
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研究分担者 |
松岡 洋子 岩手大学, 教育推進機構, 教授 (60344628)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 日本語教師現職者研修 / 日本語教育実習 / 実践的教授能力 / インターアクション技術 / 移民的背景を持つ日本語学習者 |
研究実績の概要 |
2018年6月にヴィースバーデン市民大学の教師研修を担当している講師を召喚する予定だった。しかし、召喚予定の講師が急病で来日できなくなった。そのため予定を変更し次のような研究活動を実施した。(1)ドイツの統合コースで使用されている教科書の一つ(A1.1レベル)の総まとめを行った。これは召喚講師が来る前にすでに完成させたものである。(2)複数の日本語教師研修会に参加し研修主催者及び研修講師にインタビューを行った。(3)9月と12月に東京で研究会を実施し、教師のための研修について教師教育の本質に関して議論を行った。教育学と教育工学の双方からの理論的な枠組みについて検討を行った。(4)(2)における9月の研究会の結果をもとに日本語教育学会秋季大会でポスター発表を行った。発表内容は、移民的背景を持つ日本語学習者に対する日本語教育に絞ったうえで、日本語教育人材の資質及び研修に関する論点についてのものであった。(5)講師が来日できず現職教師の研修実施ができなかったため、教師養成における教育実習の実態について予備調査を行った。本予備調査から、実践的教授能力について研究分担者および研究協力者たちと検討を行った。日本語教育学会の報告書「教授活動における日本語教師の実践的能力と授業技術に関する調査研究-中間報告書-」(1991)をもとに、教育実習における問題点についてレビューを行った。さらに最終報告書にあるインターアクション技術について実践的教授能力に位置づけ、現在の日本語教育における研修の課題と照らし合わせて検討した。この検討内容は2019年5月の日本語教育学会春季大会で発表する予定である。
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