研究課題/領域番号 |
16K02958
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研究機関 | 愛知教育大学 |
研究代表者 |
Ryan Anthony 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (30345938)
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研究分担者 |
新山王 政和 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (10242893)
高橋 美由紀 愛知教育大学, 教育実践研究科, 教授 (30301617)
柳 善和 名古屋学院大学, 外国語学部, 教授 (40220181)
Anthony Robins 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (80324466)
Venema James 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (80410695)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | CLIL / 小学校英語 / カリキュラムの構築 / オーストラリアのCLIL / 教育実習 / CLIL(体育・算数・理科) / 「読むこと」の指導 / 附属小学校での実践研究 |
研究実績の概要 |
小学校英語教育において、CLILを取り入れて児童の認知発達に適した授業を行なうために、各教科の専門家と英語教師による文献研究を行なったり、情報収集や調査としてCLILの研究会などに積極的に参加した。 さらに、事例研究として、日本の小学校やオーストラリアの学校で、CLILを実践している授業を参観した。そして、他教科の授業をどのように活用すれば「統合」した英語教育として可能となるかについて探ることなど、調査に基づいた研究を行なった。 また、学生をオーストラリアに派遣し、現地の小中高等学校で教育実習を実施した。事前に、学生達にCLILを取り入れた授業やパワーポイント等の教材作成を行ない、その後、現地で日本語教育や英語教育のALTとしてCLILを取り入れた授業を行なうための指導を行なった。さらに、教育実習の事後指導も行い、CLILの有効性について検討した。 これらの研究を踏まえて、「効果的なCLILを活用した小学校英語の授業」について提案するためのカリキュラムを試作した。これらのカリキュラムは、学生が実際に指導できるように指導法について教授し、さらに、附属名古屋小学校の6年生にCLILを活用した体育授業(2コマ)と、算数授業(1コマ)を実践した。また、学生が主体で作成したCLIL理科授業の模擬授業も実施した。 これらの研究成果として、「CLIL investigation」を授業で講義するのみならず、現職教員研修として「to improve language and pedagogical skills(Content theme: Festivals)の内容で講義し、さらに、ロシアカザン大学で、CLILの視点から日本の伝統文化について英語で講義をした。 また、「CLILを活用した「読むこと」の指導ー絵本教材を活用して」中部地区英語教育学会紀要47号pp.79-86に論文発表なども行なった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
文献研究、情報収集、調査研究、事例研究など順調に進んでいる。 また、これらの成果を研究代表者及び分担者がそれぞれの研究発表の場で発表している。 また、次年度の発表に向けて、準備をしている。
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今後の研究の推進方策 |
教師が自信をもって教科科目を英語で指導できるように、「CLILを活用した授業」について具体的な提案を行なう。また、各々の専門分野と国際的な視野で言語や文化の教育を指導することができる小学校教員の英語指導力を育成するカリキュラム開発やその効果を検証することで、グローバルな視点から小学校英語の指導力を育成する教員養成プログラムを構築する。具体的には、 (1)夏休みにイギリスでのCLILのワークショップ参加し、ワークショップ型で受講しやすい形式で、かつ、日本の英語環境に適した指導法を検討する。 (2)CLIL研究会、JALT、中部地区英語教育学会などで、これまでの研究成果を発表し、今後の課題を検討する。 (3)附属小学校との連携により、CLILの実践研究を継続する。 (4)次年度2月に現職教員を対象にした小学校英語研修会を開催し、CLILの講演会及び、シンポジウム等で研究成果を発表する。
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次年度使用額が生じた理由 |
計画していた研究会、及び、シンポジウムを延期したため、それらの経費は次年度の成果発表で使用する。また、諸外国のCLILの事例研究を日本の英語教育現場に活かすために、イギリスでのワークショップに参加する予定で有り、今年度の予算は、そのための費用として充てることを考えていたので、次年度に繰り越した。
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