研究課題/領域番号 |
16K02970
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
加藤 千博 横浜市立大学, 国際総合科学部(八景キャンパス), 准教授 (20638233)
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研究分担者 |
田島 祐規子 横浜国立大学, 国際戦略推進機構, 教授 (70377117)
村上 嘉代子 (平野嘉代子) 芝浦工業大学, 工学部, 准教授 (90424895)
前川 浩子 金沢学院大学, 文学部, 准教授 (10434474)
工藤 泰三 名古屋学院大学, 国際文化学部, 講師 (60734209)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 英語教育 / 教育効果・測定 / 英語基礎力 / 診断テスト |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、大学生及び社会人を対象とした英語基礎力自己診断ツールを開発し、外部試験を取り入れた授業におけるそのツールの形成的利用法を考案し、そのカリキュラムを構築することである。当該年度の実施計画は、本研究の成果を公表して大学生・社会人を中心とする英語学習者に自律的な学習方法を提供するために、「英語基礎力自己診断Webツール」を開発し、またアクティブ・ラーニング型の授業方法への転換を可能にするために、このツールを利用した形成的アセスメントを促進する評価方法の考案とカリキュラムの構築を行うことであった。 本年度の主な成果は以下の3点である。1)既に開発済みの紙媒体の英語基礎力診断テスト(RLGテスト)によって大学初年次生のデータを2,000名以上得られた。2)R(語彙)テストを新JACET8000に準拠して改良をし、旧Rテストとの等価性と互換性の検証を行った。3)Reading語彙とListening語彙習得のための初級者用の語彙学習ツールの開発を行った。 しかしながら、以下の項目において研究が完了できなかった。1)RLGテストのデータ分析が終了していないため、文法習得傾向を明らかにできていない。2)新旧Rテストの等価性の検証は終了したが、実際の授業での新Rテストの活用ができていない。3)語彙学習ツールのWEBでの公開ができていない。これらの項目を新年度へ持ち越し完了させた上で、学習ツールをWEB上で公開し、実際の授業での活用方法を検証する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
RLGテストのデータ分析に関しては、大量のデータを分析する必要があるが時間の確保ができなかった。新Rテストの活用に関しては、新旧Rテストの等価性を検証しながら、Rテストの難易度調整を何度も行ったため、実際の授業での使用(後期開始の時期)に間に合わなかった。語彙学習ツールのWEB公開に関しては、業者によるプログラミングに時間を要するため年度をまたぐことになった。
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今後の研究の推進方策 |
今後は以下の4点に焦点をあて研究を推進させる。1)RLGテストのデータ分析を完了させ、文法習得傾向を明らかにする。2)実際の授業での新Rテストの活用を試み、学習者の語彙習得傾向を把握し、授業内での形成的利用方法を考案する。3)語彙学習ツールのプログラミングを完了させWEBで公開し、実際の授業での活用方法を考案する。4)大学生・社会人にWEB診断テストと学習ツールを体験してもらい、フィードバックを得る。
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次年度使用額が生じた理由 |
データ分析を行うことができなかったため、データ分析補助の人件費を使用しなかった。学習ツールのプログラミングを行えなかったため、業者へ依頼する費用を使用しなかった。いずれも新年度に使用する予定である。
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