研究課題/領域番号 |
16K02980
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研究機関 | 玉川大学 |
研究代表者 |
工藤 洋路 玉川大学, 文学部, 准教授 (60509173)
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研究分担者 |
太田 洋 東京家政大学, 人文学部, 教授 (30409825)
阿野 幸一 文教大学, 国際学部, 教授 (70400596)
日臺 滋之 玉川大学, 文学部, 教授 (60459302)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 英語授業観察 / 英語教員インタビュー / 英語授業データベース / 英語授業teacher talk corpus |
研究実績の概要 |
研究の第1段階である平成28年度の計画は、「①先行研究の調査」「②現職の英語教員への質問紙調査およびインタビュー」「③優れた英語教員の授業データベースの構築」「④授業データベースからteacher talk corpusを作成する」であった。①については、平成31年度から新たなカリキュラムがスタートする教職課程のカリキュラムに関する文科省の委託事業が提示している研究内容等も含めて、いくつか本研究の実行に参考になる先行研究を収集できた。②については、多数の教員への調査は実施できなかったが、パイロット研究的な位置づけとして、何人かの現職の英語教員にアンケート調査を実施し、さらにその回答の背景を明らかにするためのインタビュー調査も行うことができた。③については、中高の英語の授業を多く観察し、その一部を録画することができ、データベースの構築が徐々にではあるが進めることができた。④については、③のデータベース構築段階がまだ未完成のため、平成28年度中にはコーパスの分析までは実施することができなかった。コーパス構築の前の③の段階の授業観察および授業録画については、まずどのような授業を対象とするのか、そして、その授業のどのような部分をデータベース化するのかについて、複数の手法が想定され、それを精査することで、④の段階のコーパス分析が意義があるものになることが期待される。④を性急に行う前の③の段階での議論が非常に有意義なものであったことから、④の段階を平成29年度以降に実行できる目途が立っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究の第1段階である平成28年度の計画は、「①先行研究の調査」「②現職の英語教員への質問紙調査およびインタビュー」「③優れた英語教員の授業データベースの構築」「④授業データベースからteacher talk corpusを作成する」であったが、③の授業データベース化を行う上で、まずどのような授業を対象とするのか、そして、その授業のどのような部分をデータベース化するのかについて、複数の手法が考えられ、単に授業を録画して、それをすべてデータベース化することは、その後の④の段階での作業が効率的に行われないことを想定して、③の段階に平成28年度は多くの時間を費やした。その結果、研究計画からはやや遅れが生じた。
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今後の研究の推進方策 |
平成28年度の研究については、計画よりやや遅れたため、まずは、平成28年度の計画の一部であった「授業データベースからteacher talk corpusを作成する」を平成29年度の前期中に行い、平成29年度のなるべく早い段階から、当初の計画であるteacher talk corpusの分析を行い、大学の英語教員養成課程で重点的に育成すべき能力の抽出を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成28年度の計画の一部であった英語授業データベースの構築が終了しなかったため、そのデータベースの分析ソフトの購入(物品費)やその分析のための謝金(人件費・謝金)が必要なかったため。
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次年度使用額の使用計画 |
平成29年度の早い段階で英語授業データベースの構築が終了する予定で、当年度内中に、そのデータベースの分析ソフトの購入(物品費)やその分析のための謝金(人件費・謝金)として使用する計画である。
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