• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 実施状況報告書

小学校英語教育:ニーズ分析とオンラインを用いた研修教材開発

研究課題

研究課題/領域番号 16K02990
研究機関神戸松蔭女子学院大学

研究代表者

作井 恵子  神戸松蔭女子学院大学, 文学部, 教授 (70411907)

研究分担者 Shiobara Frances  神戸松蔭女子学院大学, 文学部, 講師 (50750262)
山内 啓子  神戸松蔭女子学院大学, 文学部, 准教授 (60411906)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード英語教育 / 小学校英語 / 教員研修
研究実績の概要

本研究の目的は、2020年度から実施される小学校中学年に向けた外国語活動、高学年を対象とする外国語科をみすえ、現在の小学校では英語教育がどのように推進・実施されているのか、また課題は何かをアンケート調査および小学校教員および関係者に聞き取り調査を行う、また授業見学などを通して明らかにすることである。これを受けて研究計画としては、科研1年目および2年目はアンケートや聞き取り調査など主にデータ収集をし、3年目はそれを分析し結果を発表するというものであった。
本研究は、2018年度に3年目を迎え、引き続き小学校での授業の見学や教員への聞き取り調査を行うことに加え、研究結果を情報発信するという当初の計画に基づき、国内外での学会発表や論文発表を行った。この内訳は、論文に関しては、合計6本出版した。このうち日本語による論文は2本、英語による論文は4本である。出版されたテーマとしては、効果的なティームティーチングのあり方、小学校教員の英語力に基づいた研修への提言、フォニックスの実践例などである。
学会発表は単著は5件(国内学会3件、国際学会2件を含む)、共著で1件(国際学会)である。国内の学会に関しては、主に小学校教諭および小学校教育関係者が出席する実践的報告や研究発表を主なものとする学会での発表であった。国際学会では日本における外国語教育を報告し日本を越えてアジア圏の研究者との意見交換・異文化の観点から英語教育を振り返るという意図のもとで行われた。これに加え本研究に基づく結果を踏まえた日本の英語教育の状況を公開講座でも発表・解説した。学会発表および論文とも研究代表、および研究分担者がそれぞれ単著で、あるいは協力しながら共著で進めることができたと考える。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

前述の研究実績にあるように、学会発表は国内・国外を合わせて6件、また論文も国内のオーディエンスに向けた日本語のもの、また国外のオーディエンスに向けた英語のものを合わせて6本執筆することができたことは、本研究が3年目を迎え研究の分析結果を発信するという時期にきていることを鑑みると予定通りに進んでいると言える。

またこれに加え、アンケート調査および聞き取り調査のデータを共起ネットワークを使用し分析を始めている。これによりこれまでの結果に加えて新しい視点からの研究報告をし、それを学会および論文として発表する予定である。

また本研究の最終的な目的として、前述の学術的な論文・発表だけにとどまらず、研究結果を研修内容として、現職の小学校教員および小学校英語関係者に広く周知するというものがある。こちらは鋭意制作中であるが、現在、小学校英語は2020年度の実施を見据えた移行期間にありこれに関する情報が刻一刻と発信されている状況にある。この時点で速急に情報をまとめることは望ましくないため、文科省などからの情報を踏まえながら2019年度で研修内容をまとめ、ウェブサイトとして構築したいと考える。

今後の研究の推進方策

引き続き学会発表・論文執筆を続けていく予定である。この時点ですでに2019年度の学会2件(招待講演を含む)、論文も3件採択されることが決定している。これに加えて最終年度としてなるべく多岐にわたるテーマで学術的・一般向けの情報発信を続けていきたい。

また前述のようにこれに加え、小学校の先生方に向けてのわかりやすい情報発信を心がけたウェブサイトを完成させる予定である。

次年度使用額が生じた理由

本研究の当初の計画では1~2年めに研究に必要なデータ(アンケート、聞き取り調査など)を収集し、3年目にそれをもとに結果分析し、調査結果を公表するというものであった。またその結果に基づき必要とされる研修内容などをウェブサイトに発表するというものであった。3年目は1~2年目と比較し、かなり学会発表や論文発表も行ったが、小学校における外国語活動・外国語科が現在移行期間にあり、評価のあり方など、まだ文部科学省などからすべての情報が入手できる状態ではない。
この時点で早急に調査結果を出し研修教材を発表するより、情報を収集しながらより小学校の実態にあったデータ分析、調査結果の発表がふさわしいと考え2019年度にさらに学会発表、論文執筆、ウェブサイト立ち上げを引き続き行うこととした。

  • 研究成果

    (12件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 5件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 2件、 招待講演 1件)

  • [雑誌論文] When and how to teach reading to beginner learners of English2019

    • 著者名/発表者名
      Shiobara, F.
    • 雑誌名

      神戸松蔭女子学院大学紀要文学部編

      巻: 8 ページ: 15-29

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 小学校英語指導者養成における経験学習の効果2018

    • 著者名/発表者名
      山内啓子
    • 雑誌名

      教職センター年報

      巻: 3 ページ: 11-19

  • [雑誌論文] Teaching English at primary school in Japan: Current situation and the issues2018

    • 著者名/発表者名
      Keiko Yamauchi
    • 雑誌名

      Asian EFL Journal

      巻: 20 ページ: 142-155

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] A short course in phonics for elementary schools2018

    • 著者名/発表者名
      Shiobara, F.
    • 雑誌名

      JASTEC 39th National Convention Proceedings

      巻: 39 ページ: 37-40

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Team teaching revisited: The challenges and benefits2018

    • 著者名/発表者名
      Shiobara, F.
    • 雑誌名

      The Asian Conference on Education, The Official Proceedings

      巻: 5 ページ: 425-435

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 小学校教員の英語力調査と研修についての提案2018

    • 著者名/発表者名
      作井恵子
    • 雑誌名

      日本児童英語教育学会 全国大会資料集

      巻: 39 ページ: 65-68

    • 査読あり
  • [学会発表] 小学校教員の英語力調査と研修についての提案2018

    • 著者名/発表者名
      作井恵子
    • 学会等名
      日本児童英語教育学会
  • [学会発表] A short course in phonics for elementary schools2018

    • 著者名/発表者名
      Shiobara, F.
    • 学会等名
      日本児童英語教育学会
  • [学会発表] Team teaching revisited: The challenges and benefits.2018

    • 著者名/発表者名
      Shiobara, F.
    • 学会等名
      The Asian Conference on Language Learning
  • [学会発表] The challenges and benefits2018

    • 著者名/発表者名
      Shiobara, F.
    • 学会等名
      Tokyo JALT
    • 招待講演
  • [学会発表] Teachers' attitudes to team teaching2018

    • 著者名/発表者名
      Shiobara, F., Sakui, K., & Yamauchi, K.
    • 学会等名
      JALT
    • 国際学会
  • [学会発表] Teaching children to read English in public elementary schools2018

    • 著者名/発表者名
      Shiobara, F.
    • 学会等名
      CamTESOL
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2019-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi