研究課題/領域番号 |
16K02991
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研究機関 | 西南女学院大学 |
研究代表者 |
横溝 紳一郎 西南女学院大学, 人文学部, 教授 (60220563)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 文字指導 / 小学校外国語活動 / アクション・リサーチ |
研究実績の概要 |
「中学校教員によって開発された中1入門期の『読み』『書き』の指導法が、小学校高学年においてどのような効果を生み出すのか」を明らかにするために、平成28年度は、以下のことを行った。 (1)4月~12月 中1入門期の読み・書きの指導についての文献調査、並びにF県F市の中学校教員の文字指導実践に関する情報収集、(2)10月9日 小学校外国語活動の専門家による研修(第1回目)、(3)1月21日 小学校外国語活動の専門家からの情報収集(東京にて)、(4)2月11日 小中連携の専門家による研修(第2回目)、(5)2月12日 小中連携の専門家による研修(第3回目)、(6)2月19~22日 F県I市の中学校教員の文字指導実践に関する情報収集、(7)2月上旬~3月下旬 29年度の協働的アクション・リサーチ参加者の決定 29年度の協働的アクション・リサーチ実施に向けて、『アルファベットと友だちになろう(仮題)』という、各10~15分程度の活動をモジュール形式で70回分(5年生35回、6年生35回)紹介した教材を作成中である(4月下旬に完成予定)。29年度はこの教材を用いた文字指導を行い、以下のデータを収集する予定である。 a. 小学校教員間の話し合い b. 外国語(英語)授業の実施 c. 小学校教員へのインタビュー 「a.小学校教員間の話し合い」及び「b.外国語(英語)授業の実施」に関しては、ビデオ録画および参与観察によるデータ収集を行う。「c.小学校教員へのインタビュー」は、録音によってデータを収集する。録音及び録画で得たデータは、文字起こしし、分析対象とする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
28年度に行う予定であったスケジュールは、(1)専門家による研修が、5回行なうべきところが3回に留まったこと、(2)10月に予定していた日本教育アクション・リサーチ・ネットワーク全国大会での発表が、同大会の運営責任者となったためできなかったことを除けば、ほぼ行うことができた。本研究開始時には予定していなかった教材開発・作成を行い、これを次年度の研究に使用できるようになったため、「おおむね順調」と判断した。
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今後の研究の推進方策 |
29年度は、『アルファベットと友だちになろう(仮題)』を用いた文字指導を行い、以下のデータを収集する予定である。
a. 小学校教員間の話し合い b. 外国語(英語)授業の実施 c. 小学校教員へのインタビュー
「a.小学校教員間の話し合い」及び「b.外国語(英語)授業の実施」に関しては、ビデオ録画および参与観察によるデータ収集を行う。「c.小学校教員へのインタビュー」は、録音によってデータを収集する。録音及び録画で得たデータは、文字起こしし、分析対象とする。
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次年度使用額が生じた理由 |
28年度に行う予定であったスケジュールのうち、(1)専門家による研修が、5回行なうべきところが3回に留まったこと、(2)10月に予定していた日本教育アクション・リサーチ・ネットワーク全国大会での発表が、同大会の運営責任者となったためできなかったこと(すなわち、大会発表のための出張ができなかったこと)により、28年度の使用額が少なくなった。
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次年度使用額の使用計画 |
28年度に開発した教材『アルファベットと友だちになろう(仮題)』の印刷という形で、「次年度使用額」を執行する予定である。29年度は、(1)専門家による研修を5回行う、(2)11月に千葉で開催される日本教育アクション・リサーチ・ネットワーク全国大会で研究成果を発表する、等の形で、助成金を確実に執行する予定である。
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