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2019 年度 実施状況報告書

江戸時代の藩校における音楽教習・楽実践から楽思想構築に至る楽文化の総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K03022
研究機関京都市立芸術大学

研究代表者

武内 恵美子  京都市立芸術大学, 日本伝統音楽研究センター, 准教授 (30400518)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2021-03-31
キーワード平戸藩 / 佐賀藩 / 藩校 / 楽 / 雅楽 / 古琴
研究実績の概要

今年度は北九州を中心に調査を行った。平戸藩の蔵書および藩主等が所持していた楽器等を松浦史料博物館で調査をおこなった。松浦史料博物館の資料群は主に藩主が所持していたものが中心ではあるが、藩校に関する資料も所蔵されており、藩校の設立周辺のものの他、音楽に関する資料も散見された。また代々の藩主等は音楽に親しんでおり、古琴を始めとして雅楽器、鼓類、三味線、箏、尺八などの所蔵もあった。これらの資料の整理を進めることで、平戸藩の楽に対する姿勢をある程度知ることができると考えている。
また佐賀鍋島藩の調査も実施した。佐賀県立博物館に所蔵されている鍋島家資料を中心に、所蔵されている佐賀藩校弘道館関係資料を調査した。鍋島家資料であるので、藩校資料であるか藩主所蔵の資料であるかの同定が必要ではあるが、同資料には基本的な『集義和書』『集義外書』等の他、『弘道館書簡録』『弘道館御記録』など弘道館関係の資料、『聖廟御法楽』等の釈奠関係の資料に加え、篳篥譜、笙譜、龍笛譜や和琴譜などの雅楽の譜や『舞楽大全』『楽家録』等舞譜や雅楽に関する楽書の他、『琴学大意抄』『琴譜全書』など、古琴に関する蔵書も存在していることがわかった。
再度調査が必要であったが、台風被害やコロナ感染拡大等により、調査を継続することができなかったため、来年度に調査を実施する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

夏の台風被害や冬のコロナ感染拡大等で調査を行うことが難しく、九州の調査を終えることができなかった。

今後の研究の推進方策

昨年度終了することができなかった九州の藩校の調査を引き続き実施する。
またそれに加え、近畿・中国地方の主要な藩校の調査を実施し、奏楽の実態を比較する予定である。

次年度使用額が生じた理由

九州調査を行う予定であったが、台風やコロナ感染拡大の影響で実施することができなかったため、次年度に繰越をおこなうことにした。
次年度は今年度できなかった九州地方の調査と近畿および中国の調査を行うことに使用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [学会発表] The Creation and Reconstruction of Saibara in the Edo Period2019

    • 著者名/発表者名
      武内恵美子
    • 学会等名
      European Association for Japanese Studies
    • 国際学会
  • [学会発表] 日本における藩校の楽2019

    • 著者名/発表者名
      武内恵美子
    • 学会等名
      山東大学威海校招待講演
    • 招待講演

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公開日: 2021-01-27  

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