• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

江戸時代の藩校における音楽教習・楽実践から楽思想構築に至る楽文化の総合的研究

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 16K03022
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 日本史
研究機関京都市立芸術大学

研究代表者

武内 恵美子  京都市立芸術大学, 日本伝統音楽研究センター, 准教授 (30400518)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2023-03-31
キーワード藩校 / 儒学 / 礼楽思想 / 音楽教習 / 釈奠 / 雅楽
研究成果の概要

江戸時代に全国で230校あった藩校では様々な教科が教習されていたが、わずか6校のみが音楽を教科として教習していた。水戸藩校弘道館・熊本藩校時習館・弘前藩校弘道館・高松藩校講道館・赤穂藩校博文館・佐倉藩校正德書院の6校である。
これらの藩校を調査したところ、3つに分類できた。第1に、他藩の見本となる存在であった藩校である。それが水戸藩校と熊本藩校であった。第2に、1の藩校の影響と徂徠学派の影響が見て取れた藩校である。それは弘前藩校と高松藩校であった。第3に、独自の形態であると考えられた藩校で、赤穂藩校と佐倉藩校であった。第2第3は開校時の責任者の方針が大きく作用すると考えられた。

自由記述の分野

音楽学

研究成果の学術的意義や社会的意義

江戸時代に急速に普及した儒学は、武士を含め庶民に至るまでの思想的・精神的・生活的基盤となっていたが、その根幹にある礼楽思想の「楽」をどのように捉え、探求し、実践してきたのかは、従来ほとんど研究されておらず、近年になってようやく検討されるようになってきた分野である。特に江戸時代の藩校における楽の教習は、本来儒学教育には必要な科目であったはずであった。その在り方を解明することで、音楽教習の在り方とともに、江戸時代の儒学教育の在り方についても提案ができたと考える。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi