研究課題/領域番号 |
16K03059
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
愼 蒼宇 法政大学, 社会学部, 准教授 (80468222)
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研究分担者 |
檜皮 瑞樹 東京経済大学, 史料室, その他 (00454124)
宮本 正明 大阪経済法科大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (20370207)
鄭 栄桓 明治学院大学, 教養教育センター, 准教授 (90589178)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 瀬戸内 / 朝鮮人 / 境界 / 植民地 / 冷戦 |
研究実績の概要 |
本年度は研究総括の年度となる。そのために引き続き未確認資料の発掘・調査を行い(西予市城川文書館と広島市立公文書館)、首都圏での資料調査も個別に進めた。まず、2018年8月には香川県立図書館・文書館で植民地期、とくに1920年代、30年代の郷土新聞『香川新報』をもとに、香川における在日朝鮮人の動向と香川の社会との関係に関する調査を行なった。徳島では県立図書館で1920、30年代の『徳島新聞』『徳島日日新聞』をもとに同様の調査を行い、多くの新聞資料のコピー、撮影を行った。 同じく8月には研究分担者3名とともに広島と宇和島で資料調査を行った。広島では広島市立公文書館で町村役場文書目録をもとに安佐郡大林村役場文書、狩小川村役場文書、温品村役場文書、富山村役場文書の寄留関係書類の調査を中心に行い、閲覧と写真撮影を行った。宇和島ではすでに数か月前から閲覧申請をしていた西予市役所城川支所城川文書館所蔵の旧魚成村役場文書の資料閲覧、撮影を行った。 その後、これまでの資料調査の結果を分析し、研究成果のとりまとめを行うために、10月に研究代表者、研究分担者による研究会を開催した。そこで、広島・山口の瀬戸内沿岸・島嶼を中心に、植民地期・戦後の在日朝鮮人に関する研究成果をとりまとめる方向性が確認された。そして、その成果をより豊かなものにするために、2019年3月に岡山市立図書館で郡役場文書の閲覧・撮影を行った。
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