研究成果の第一は、論文「清末『申報』に見える律師観の進展と訟師観の推移-訟師から律師へ-」を公表したことである。『申報』によれば、上海では外国人律師(弁護士)の活躍が中国人による律師評価を進展させて行ったこと、中国でも律師が必要であるという論調は中央政界におけるよりはるかに早く主張されていたこと、中国では伝統的な訟棍があまりに多いため、訟棍を律師に転用できないかとする議論さえあったことが、明らかとなった。研究成果の第二は、『龍泉司法档案』をめぐって中国研究者とwork shopを開いたことである。また浙江大学において民国時代八都鎮に関係した档案を調査した。
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