研究課題/領域番号 |
16K03111
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小山 哲 京都大学, 文学研究科, 教授 (80215425)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | ポーランド / メディア史 / クルトゥラ / 文学研究所 / ギェドロイツ |
研究実績の概要 |
本年度は、研究遂行にかかわる条件を考慮して、次の3つの課題について検討作業を進めた。①雑誌『クルトゥラ』の創刊号(1947年)から1968年までの内容を、ポーランド内外の政治状況の変化と関連づけながら確認すること。②この間の文学研究所の活動について、編集長イェジ・ギェドロイツを中心に、編集活動に協力した知識人集団の情報を収集・整理すること。③日本にかんする情報を文学研究所に提供したヤヌシュ・モンドリィとギェドロイツとの往復書簡の分析を進めること。以上の課題についてはすでに収集した資料とオンラインによる調査にもとづいて行なった。並行して、研究動向の調査と論文の執筆を進める予定であったが、健康上の問題もあって遠方の図書館等に調査に赴くことができず、また、2020年3月頃からポーランドで刊行される書籍等を日本から購入することが困難となったため、十分には進んでいない。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究については、申請時の想定以上にポーランド内外での研究が進み、その動向を調査することに多くの時間を費やさざるを得なくなった。また、文学研究所(フランス、メゾンラフィット)での実地調査で日本にかかわるモンドリィ=ギェドロイツ往復書簡の存在を確認したことから、新たな調査課題が加わった。しかし、2019年6月より2020年3月まで健康上の理由から休職し、この間、研究計画を前に進めることができなかった。今年度は研究活動を再開したが、すでに収集した資料の整理とオンライン上の情報の確認に限定せざるを得なかった。
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今後の研究の推進方策 |
必要な文献を入手できない状況は続いているが、これまで収集・検討した範囲内で研究動向を論文にまとめることが最優先の課題である。また、日本にかかわるモンドリィ=ギェドロイツ往復書簡については、複写した資料にもとづいて分析を進め、日本語への翻訳を行いたいと考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
遠方の図書館等に調査に赴くことができず、また、2020年3月頃からポーランドから書籍を購入することも困難になったため、予定通りの使用ができなかった。今年度も遠方での調査は困難と判断し、書籍については購入が可能な範囲と経路を確認して使用する。
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