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2018 年度 研究成果報告書

リモートセンシング技術を用いた中国内蒙古自治区の遼代皇帝陵の同定と文化財調査

研究課題

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研究課題/領域番号 16K03171
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 考古学
研究機関帝塚山大学

研究代表者

牟田口 章人  帝塚山大学, 文学部, 教授 (60744521)

研究分担者 河上 繁樹  関西学院大学, 文学部, 教授 (10224734)
村上 智見  帝塚山大学, 文学部, 特別研究員 (70722362)
桑原 有寿子  関西学院大学, 文学研究科, 研究員 (50784039)
研究協力者 田中 陽子  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード中国内蒙古自治区 / 遼 / 契丹 / 陵墓 / 染織史 / レーザー計測 / 耶律羽之 / 蕭氏貴妃
研究成果の概要

9世紀から12世紀にかけて中国の内蒙古自治区を本貫地とした騎馬民族・契丹族が築いた遼王朝の陵墓研究を行った。初代皇帝耶律阿保機の従伯父である耶律羽之墓や同時代の附馬贈衛国王という皇族墓出土文物のうち、主に衣装・調度の染織類が当時のユーラシア大陸で傑出した水準を持っていたことが判明した。同時代の我が国は遺存する染織は数少ないが、厳島神社から中尊寺まで各地に遺る染織が遼からもたらされた可能性があることがわかった。また2015年に内蒙古自治区多倫県で発掘された蕭氏貴妃(993年没)墓を内蒙古文物考古学研究所がレーザー計測したデータの提供を受け、墓室のコンピュータグラフィックス動画を製作した。

自由記述の分野

文化財アーカイブス

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の対象は遼王朝の皇帝一族の陵墓と出土文物である。9~12世紀に栄えた遼王朝の物質文化の水準が極めて高度で、とりわけ染織類については傑出しており、さらに我が国にも多く齎されていたことが分かったことの意義は大きい。また2015年に発掘された蕭氏貴妃墓出土の副葬品の内すべてのガラス器が中央アジア産で天山北路といわれる草原ルートのシルクロードで運ばれたことが分かった意義も大きい。本研究期間中2回の公開報告会を開催し、その内容は新聞及びテレビニュースで取り上げられた。蕭氏貴妃墓については内蒙古文物考古学研究所がレーザー計測したデータをもとに本研究で墓室内のコンピュータグラフィックス映像を制作した。

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公開日: 2020-03-30  

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