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2016 年度 実施状況報告書

地理・歴史・人からとらえる沖縄の慰霊碑

研究課題

研究課題/領域番号 16K03196
研究機関京都府立大学

研究代表者

上杉 和央  京都府立大学, 文学部, 准教授 (70379030)

研究分担者 浜井 和史  帝京大学, 公私立大学の部局等, 講師 (20614530)
川瀬 貴也  京都府立大学, 文学部, 准教授 (30347439)
藤本 仁文  京都府立大学, 文学部, 准教授 (90580580)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード沖縄 / 慰霊碑 / 沖縄戦 / 慰霊史
研究実績の概要

平成28年度は①戦没者慰霊碑に関する基礎調査の遂行、②慰霊史の通時的理解、③慰霊史の共時的理解の3点について、研究を進めた。
科研メンバーの複数名で実施した調査や研究会は次の通りである。6月23日の慰霊の日を含む前後5日間に、科研メンバーのうち、上杉・川瀬・藤本・奥谷・伊集・井口が沖縄で研究会と現地調査を実施し、各研究分担テーマに従って①・②・③に関する調査をおこなった。11月12日には京都府立大学で、すべての科研メンバー(研究協力者含む)による第2回の研究会を実施し(学部生・院生も参加)、浜井と奥谷が個人調査の途中経過について発表をおこない、また6月の現地調査の成果についての報告をすることで、科研の進捗状況や今後の方針についての共有をはかった。
科研メンバーの個人で行った調査として、研究代表者の上杉は9月12-14日には座間味村、3月15日には八重瀬町にあるすべての慰霊碑に関して③に関する現地調査をおこなった。また、①に関して、研究協力者の井口、および研究補助者(学部生)の手を借りながら、新聞資料その他の資料調査を実施し、浜井・藤本・奥谷についても、それぞれ沖縄で②・③に関する個人調査を実施した。なお、その際は研究協力者で沖縄在住の伊集・井口の協力を得た。
平成28年度の調査成果の一部をまとめたものとして、『八重瀬町』(京都府立大学文学部歴史学科文化遺産学コース、2017)を刊行し、上杉・川瀬・藤本・奥谷が執筆した。また、浜井は人文地理学会地理思想研究部会で調査成果を報告した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

応募当初に記した研究計画に沿って、①・②・③それぞれ、調査をすることができた。また、京都市内(京都府立大学)での研究会も、計画通り実施でき、情報の共有を図ることができた。

今後の研究の推進方策

平成28年11月の研究会の折に出された「沖縄の研究者との意見交換も重要」という意見を重視し、平成30年度に予定していた沖縄でのオープンな研究会を平成29年度に前倒しで実施することにしたい。なお、6月の現地調査時の1日を研究会に充当することで、効率化を図る。

次年度使用額が生じた理由

資料(マイクロフィルム)の電子化作業費が、想定された予算よりも低い金額で収まったため、2,348円の未消化分が生じた。

次年度使用額の使用計画

本研究においては現地調査が重要となるため、沖縄への調査旅費が重きを占める。調査時にはレンタカーを利用して県内を効率よく調査する予定である。その他、資料の複写や関連する先行研究論文等の調査のための出張旅費、および複写費等を見込んでいる。また、資料のとりまとめの補助として、アルバイトを雇用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017 2016

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] せめぎ合う慰霊空間―英霊と遺骨帰還をめぐる相剋―2016

    • 著者名/発表者名
      浜井和史
    • 学会等名
      人文地理学会第123回地理思想研究部会
    • 発表場所
      京都大学(京都府・京都市)
    • 年月日
      2016-11-12
  • [図書] 八重瀬町2017

    • 著者名/発表者名
      上杉和央
    • 総ページ数
      100ページ
    • 出版者
      京都府立大学文学部歴史学科文化遺産学コース

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公開日: 2018-01-16  

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