研究課題/領域番号 |
16K03204
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人文地理学
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
山崎 朗 中央大学, 経済学部, 教授 (10191248)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 化学系企業 / 医薬品 / 医療機器 / 技術軌道 / 富士フィルム / 産業クラスター / 事業所 |
研究成果の概要 |
化学系企業における電子部品材料などに代表されるファインケミカル事業から医薬品原料、医薬品さらには医療機器への事業展開については、経済産業省の工業統計表や厚生労働省の薬事工場生産動態統計調査などの統計データから、事業所単位における既存事業との相乗性や波及性、技術的・人的・生産施設的な関連性について明らかにすることができないため、立地の視点から技術軌道を解明することが本研究の目的である。 医療機器については、化学の技術を基盤としつつも、薬学、医学、機械工学、電子工学、情報工学、光学などの異なる科学技術の統合という「複雑性」機器という性格があることを明確にし、
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自由記述の分野 |
経済地理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
伊丹敬之の主張する「複雑性産業」の定義を明らかにし、医療機器においては化学、薬学、医学、機械工学、電子工学、情報工学、光学といった異なる科学技術の統合という側面があることを明確にした。この点については、関連支援産業の集積を産業クラスターとして捉えたマイケルポーターの産業クラスター論における、製品の「複雑性」という科学技術の統合という新たな視点を提示することができた。 また、化学系企業における医薬品、医療機器事業への展開においては、化学系のプラントのある事業所内の人的・技術的・設備的な関連性(技術軌道)がいかなる影響を与えているのかという観点から分析する必要性については明確にすることができた。
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