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2019 年度 実績報告書

メキシコにおける多文化主義と先住民の文学的実践

研究課題

研究課題/領域番号 16K03213
研究機関東北大学

研究代表者

吉田 栄人  東北大学, 国際文化研究科, 准教授 (10240285)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード先住民文学 / マヤ文学
研究実績の概要

本研究の最終年度である2019年度は、先住民の文学的実践について考える上で、彼らにとっての異文化である外国の読者との交流が持ちうる可能性を探ることを主たる目的とした。その事例研究として、2019年9月にユカタン・マヤ語話者の作家であるソル・ケー・モオ氏を日本に招聘し、メキシコ大使館と京都外国語大学において講演会を実施した。
本研究による成果の社会への還元として、6月にはメキシコのキンタナ・ロー州立大学(チェトゥマル市)で開催された第11回マヤ学者会議(Congreso Internacional de Mayistas)において「ユカタン先住民文学のフェミニズム的読み」と題する研究発表を行った。国内では、6月に日本ラテンアメリカ学会の第40回定期大会(創価大学)で「メキシコにおける先住民女性作家による女性表象」と題する研究報告、ならびに同学会のシンポジウム「ラテンアメリカ研究―地域性と学際性を架橋する経験から導かれるもの」で先住民文学研究について報告した。また、7月には日本国際文化学会の第18回全国大会フォーラム(長崎大学)のシンポジウム「私の国際文化学」において「先住民文学の翻訳を通して見える国際文化学」と題する報告を行った。さらに9月には学都仙台コンソーシアムサテライトキャンパス公開講座において「ラテンアメリカ先住民と文学」と題する講義を行った。
2018年に水声社より出版された拙訳『穢れなき太陽』(ソル・ケー・モオ著)は第56回日本翻訳文化賞の翻訳特別賞を受賞した。
メキシコ政府に申請していた翻訳出版助成(PROTRAD)が採択され、国書刊行会より「新しいマヤの文学」というシリーズ名で拙訳の先住民小説を出版することになった。2019年2月にまずソル・ケー・モオの『女であるだけで』が出版された。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2020 2019

すべて 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件、 招待講演 2件) 図書 (2件)

  • [学会発表] Una letura feminista de la literatura indigena de Yucatan2019

    • 著者名/発表者名
      吉田栄人
    • 学会等名
      XI Congreso Internacional de Mayistas
    • 国際学会
  • [学会発表] メキシコにおける先住民女性作家による女性表象2019

    • 著者名/発表者名
      吉田栄人
    • 学会等名
      日本ラテンアメリカ学会
  • [学会発表] ラテンアメリカ研究―地域性と学際性を架橋する経験から導かれるもの2019

    • 著者名/発表者名
      吉田栄人
    • 学会等名
      日本ラテンアメリカ学会
    • 招待講演
  • [学会発表] 先住民文学の翻訳を通して見える国際文化学2019

    • 著者名/発表者名
      吉田栄人
    • 学会等名
      日本国際文化学会
    • 招待講演
  • [図書] 女であるだけで2020

    • 著者名/発表者名
      ソル・ケー・モオ、フェリペ・エルナンデス・デ・ラ・クルス、吉田栄人
    • 総ページ数
      250
    • 出版者
      国書刊行会
    • ISBN
      9784336065650
  • [図書] FURUSATO `Home' at the Nexus of History, Art, Society, and Self2019

    • 著者名/発表者名
      Christopher Craig, Enrico Fongaro, Aldo Tollini
    • 総ページ数
      242
    • 出版者
      Mimesis International

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公開日: 2021-01-27  

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