2019年度は以下のことを実施した。 1.国内外の学会等での発表 ① 2019年7月にライデン大学で開催されたThe 11 ICASのパネル“Diversity in Migration to Japan and Pacific Region:Theoretical and Policy Challenges”のコンベナーおよび発表をした。そこでは植民地時代におけるオーストラリア先住民と移民との接触、そうした出自をもつ現在の先住民の個人史に注目した。②2019年11月に第5回公開学習会『人骨問題を考える連続学習会@京都大学:アイヌ遺骨返還問題の本質』にて、指定討論者として助言した。③2019年12月に北海道大学にて文化人類学会北海道地区研究懇談会の招聘講師として「研究の現場から教育の現場へ:オーストラリアでの スタディツアーを事例に」と題する講演をした。④同月、International Workshop“Call and Response in Indigenous Research:Cases from Australia and Japan”を龍谷大学で主催し、クィーンズランド大学と北海道大学から専門家を招聘した。そこでは、オーストラリア先住民とアイヌ民族について、土地権、言語教育、博物館学など各発表者の専門分野から「応答の人類学」というテーマに注目し議論した。⑤2020年1月のマイノリティ研究会、2月に小坂田教授が代表を務める科研プロジェクトでオーストラリアの先住民族と国際法について発表をした。 2.出版物の公表 ①2019年6月に国際社会文化研究所紀要に共著論文を発表した。②2020年2月に法律文化社から出版された『オーストラリア多文化社会論』の第4章を担当した。③12月に開催したワークショップの内容をまとめ出版した。
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