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2018 年度 実績報告書

アジア諸国の親子法にみる「子の最善の利益」概念の再考

研究課題

研究課題/領域番号 16K03260
研究機関名古屋大学

研究代表者

伊藤 弘子  名古屋大学, 法学研究科, 特任准教授 (90340364)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード子の保護 / 女児の保護 / ジェンダー / 要保護児童 / 法多元性
研究実績の概要

研究期間一貫して,「外国法制研究会」の共同研究者と,内外国の親子関係,子の最善の利益を含む家族法の諸問題について,毎月研究会を開催し,雑誌『戸籍時報』に成果を公表してきた。
2018年9月22日から10月2日に,南アフリカ共和国・ヨハネスブルグ大学のAmanda Boniface上級講師を招聘し,南アフリカの家族法・親子関係に関するインタビューと法律情報の提供を受け,同国家族法,要保護児童保護,同性婚,生殖補助医療に関する連続セミナーおよび講演を名古屋大学で実施し,研究者および学生にも情報提供の機会を提供した。南アフリカは南・東南アジアにも植民地経営をしたポルトガル・オランダの法制度の移植を受けており,比較的見地からも重要である。

2019年1月22日から1月31日には,バングラデシュ・ダカ大学のShahnaz Huda教授を招聘し,バングラデシュ家族法・親子関係に関するインタビューと法律情報の提供を受けるとともに,同国家族法・子ども法・ジェンダー・バングラデシュ家族法の法多元性および一般法と各パーソナル・ロー(コミュニティの法)間における女性・子どもの法的保護に関する差異に関する連続セミナーおよびシンポジウムを開催した。シンポジウムは二日開催され,初日は同教授のほか,池田恵子教授(静岡大学),藤崎文子氏(特法シャプラニール)を招聘し,家事労働者として労働する女児の権利保護および女性一般の権利保護をとりあげた。二日目は「外国法制研究会」の共同研究者が加わり,バングラデシュ家族法における男児優先,男児を産むことへの圧力,さまざまなDV,女性差別と法的保護について報告を受けた。研究代表者は南アジア一般について導入的な問題定義をすると共に,バングラデシュに関する報告と対比させたインドの状況について報告し,総括した。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2019 2018 その他

すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 備考 (1件) 学会・シンポジウム開催 (2件)

  • [国際共同研究] ヨハネスブルグ大学(南アフリカ)

    • 国名
      南アフリカ
    • 外国機関名
      ヨハネスブルグ大学
  • [国際共同研究] ダカ大学(バングラデシュ)

    • 国名
      バングラデシュ
    • 外国機関名
      ダカ大学
  • [雑誌論文] 南アジア家族法におけるジェンダー2019

    • 著者名/発表者名
      伊藤弘子
    • 雑誌名

      CALE news

      巻: 41 ページ: 14-18

  • [雑誌論文] アジア諸国の親子関係における子の最善の利益に関する国際会議第2回要保護児童の保護法政2018

    • 著者名/発表者名
      伊藤弘子
    • 雑誌名

      戸籍時報

      巻: 768 ページ: 2-11

    • 査読あり / 国際共著
  • [雑誌論文] インドにおける法多元性と法の抵触2018

    • 著者名/発表者名
      伊藤弘子
    • 雑誌名

      国際私法学会年報

      巻: 19 ページ: 82-108

    • 査読あり
  • [学会発表] 南アジア家族法における法多元性2019

    • 著者名/発表者名
      伊藤弘子
    • 学会等名
      国際シンポジウム「南アジア家族法におけるジェンダー」
    • 国際学会
  • [備考] 外国法制研究会

    • URL

      gaikokuho.org

  • [学会・シンポジウム開催] シンポジウム「南アジア家族法におけるジェンダー」2019

  • [学会・シンポジウム開催] 南アフリカ家族法セミナー2018

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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