本研究は、民法と民事執行法との関係について、個別具体的な問題の検討を通じて考察することを目指した。 研究成果としては、裁判官との共同研究(論及ジュリスト誌上に連載された、現代訴訟の論点と法理論の検討(1)から(6))、謝罪広告、詐害行為取消権に関する研究等を公表することができた。個別具体的問題の検討を通じて、基本的には、民法が定める権利の執行方法については、執行法固有の問題として検討すべき問題が多いことが確認されたが、現時点では、完全に執行法独自の考察により結論を導くことはできないとの感触を得た。
|