研究課題/領域番号 |
16K03460
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
佐々田 博教 北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 准教授 (90551101)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 農業政策 / 政治過程 / 制度発展 / 社会構築 |
研究実績の概要 |
平成29年度前半は、昭和初期の農業政策形成過程についての資料収集を北海道大学図書館や国立国会図書館などにおいて行い、必要と考えていた資料は概ね収集することが出来た。その後、資料分析を進め、それに基づいた研究成果をまとめる作業を行った。そして同年度中期には、2つの学会報告を行った。まず、9月2日にはポルトガル・リスボン市において開催された国際学会であるEuropean Association for Japanese Studiesにおいて、「The Reform Plan for the Japanese Agricultural Co-op by the Abe Administration」と題した報告を行った。続いて9月23日には法政大学で開催された日本政治学会において「中小農保護政策の起源―産業組合制度の発展過程」と題した報告を行った。両学会においては、非常に有益なコメントを得ることができ、本研究に大いに資する研究報告となった。同年度後半は、これまでの研究成果をまとめた著書の執筆に専念した。この著書は、勁草書房から出版する予定となっており、来年度中に上梓することを目指している。平成29年度の夏期休暇中に第5章(昭和初期の農業政策形成過程)の執筆を進め、冬期休暇中に全体のまとめとなる最終章の執筆を行った。同年度末時点では、最終章後半の執筆を行っている状態で、ほぼ全体の執筆を終わらせた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
平成29年度の予定は、資料収集・分析を終わらせ、学会報告を行い、著書執筆を進めることであった。このうち資料収集・分析と学会報告は、予定通り行うことが出来た。著書執筆に関しても、予定より早く進めることが出来た、全体の9割近い内容を執筆することができたので、計画以上の進展であると言える。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度には、著書執筆を終わらせ、原稿の校正作業を進め、年度内の出版を目指したい。同時に、著書の英語訳も進めていきたいと考えている。英訳がある程度進んだ段階で、海外の出版社に 企画書を送り、英語版著書の出版を実現させたいと考えている。また、本研究の一部を論文としてまとめた内容を、海外ジャーナルに 投稿し、掲載を目指したい。投稿先としては、海外の日本研究関連のジャーナルとして高く評価されている「Journal of Japanese Studies」を予定している。
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