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2018 年度 研究成果報告書

リスク・ガバナンスにおける不確実性の政治:その国際比較研究

研究課題

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研究課題/領域番号 16K03471
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 政治学
研究機関神戸大学

研究代表者

土佐 弘之  神戸大学, 国際協力研究科, 教授 (70180148)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード人新世 / 地球温暖化 / 資本主義 / 不確実性 / 物質代謝の裂け目 / ニッチ構築活動 / 人間中心主義
研究成果の概要

地質学的「人新世」という危機的局面が突きつけている気候変動問題は、解決困難な「超意地悪問題(super wicked problems)」であるとも言われている。つまり、一見すると科学技術問題のようでいて、基本的には利害関係者が複雑に絡み合っている社会的な集合行為問題ということである。そのような解決困難な事態に直面しての反応を、いくつかのパターンに分け、特に気候変動仮説否認(リスク過小評価)の態度をとるグループの反・再帰性(reflexivity)の政治に焦点を当てて、その政治経済的メカニズムと社会心理学的メカニズムについての解明を行った。

自由記述の分野

国際関係論・政治学

研究成果の学術的意義や社会的意義

気候変動を地球システムの全般的危機と捉え、それについての政治的解決を模索した著作、論文は膨大な数になる。二酸化炭素の大量排出による地球温暖化を含め、人類が不可逆的な地質学的影響力を行使するようになっている事態を受けて、新しい地質的年代を指すの「人新世(anthropocene)」という用語に言及した論文だけでも三千以上にのぼるが、その人新世という用語のインプリケーションをめぐっては、ジオ・エンジニアリングの可能性を含めた楽観論から、地球史上六回目の大量絶滅の危機をよみとる悲観論まで、さまざまな意見が飛び交い百家争鳴の感がある。本研究は、その混沌とした状況を整理し思想的な見取り図を提示した。

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公開日: 2020-03-30  

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