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2018 年度 実施状況報告書

臨床行政学の提唱~行政現場における「形式的・硬直的対応」問題への対応方策を通じて

研究課題

研究課題/領域番号 16K03473
研究機関九州大学

研究代表者

嶋田 暁文  九州大学, 法学研究院, 教授 (00380650)

研究分担者 森 裕亮  北九州市立大学, 法学部, 准教授 (00382408)
澤田 道夫  熊本県立大学, 総合管理学部, 准教授 (80589078)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード臨床行政学 / レッドテープ / 公平性 / 平等性 / 行政現場 / 理論行政学 / 自治体職員 / 監査社会
研究実績の概要

本年度は、①研究会の開催、②自治体職員採用試験に関するアンケート調査の項目作成、③論文の刊行、④学会における成果の中間発表の四つの作業を行った。
第一に、研究会を2ヶ月に1度程度、行った。ただし、今年度は、メンバーの一人である森裕亮が在外研究でオーストラリアに滞在していたため、森はスカイプでの参加となった。
第二に、自治労福岡県本部との合同で、自治体職員採用試験に関するアンケート調査の項目作成を行った。ようやく完成し、まもなくアンケートを実施する予定である。
第三に、論文の刊行を行った。その代表的成果は、嶋田暁文「何が自治体職員の「働き方改革」を阻むのか」である。本稿は、次に見る日本行政学会での報告の前半部分を要約した内容になっている。
第四に、本科研の研究成果について学会で中間発表を行った。研究計画書では、「平成30 年5 月に開催される日本行政学会に公募企画として応募し(担当責任者:森裕亮)、研究成果の中間的な発信を行う」としていたが、その予定は変更となった。すなわち、研究代表者である嶋田暁文が日本行政学会の共通論題の報告者として招待され、本科研の研究成果を発表するという思わぬ僥倖に恵まれた。共通論題での報告は、当日学会に参加した学会員全員に対して発表するものであり、そのインパクトは、当初予定していた分科会での発表の場合とは比較にならない。本科研の成果を広く知っていただく上で極めて有意義な機会を持つことができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2018年度は、「研究の統合化」の年度とし、2016・2017年度に行った四つの部会の研究成果を統合しながら、集約し始める予定であった。
具体的には、「形式的・硬直的対応」問題を類型化した上で、類型に応じた克服方策を示す研究をとりまとめる予定であったが、この作業が遅れている。
その原因は、メンバーの一人、森が在外研究だったため、(スカイプで会議を行ったとはいえ)どうしてもコミュニケーションの質としては下がってしまい、十分な議論ができなかった点にある。

今後の研究の推進方策

森が無事帰国したので、これまで以上に連絡を密にし、研究会の頻度を高めたいと思う。
また、成果物の刊行の向けた準備を具体的に進めることで、今一度気を引き締め、取り組んでまいりたい。

次年度使用額が生じた理由

研究関連書籍の発注について、在庫の関係上納品までに時間を要し年度を超過してしまうことが見込まれたため、当該支出分について繰越処理を行い、改めて次年度に執行することとした。
当該次年度使用額にかかる繰越経費については、会計システムで予算執行が可能となり次第、2019年度予算と併せて速やかに執行することとする。

  • 研究成果

    (14件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (5件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 2件) 図書 (5件)

  • [雑誌論文] 町内会の意義と復活のシナリオ2019

    • 著者名/発表者名
      森裕亮
    • 雑誌名

      月刊公明

      巻: 2019年3月号 ページ: 32-37

  • [雑誌論文] 「こわい職員」に学ぶ2018

    • 著者名/発表者名
      嶋田暁文
    • 雑誌名

      地方自治職員研修

      巻: 2018年4月号 ページ: 18-20

  • [雑誌論文] 何が自治体職員の「働き方改革」を阻むのか2018

    • 著者名/発表者名
      嶋田暁文
    • 雑誌名

      都市問題

      巻: 2018年7月号 ページ: 38-46

  • [雑誌論文] 小規模自治体の持続可能性と自立への道2018

    • 著者名/発表者名
      嶋田暁文
    • 雑誌名

      ガバナンス

      巻: 2018年9月号 ページ: 32-34

  • [雑誌論文] 自治公民館と地域の担い手形成における課題―これまで、いま、そしてこれから2018

    • 著者名/発表者名
      森裕亮
    • 雑誌名

      都市問題

      巻: 2018年10月号 ページ: 60-67

  • [学会発表] もう一つの「働き方改革」と行政学にとっての意義―自治体職員の働き方に焦点を当てて―2018

    • 著者名/発表者名
      嶋田暁文
    • 学会等名
      日本行政学会
    • 招待講演
  • [学会発表] NPO 等による移動サービスをめぐる現状と課題2018

    • 著者名/発表者名
      嶋田暁文
    • 学会等名
      日本地方自治学会
    • 招待講演
  • [学会発表] 熊本地震からの復興に見る行政-住民間の合意形成2018

    • 著者名/発表者名
      澤田道夫・境大介
    • 学会等名
      日本災害情報学会
  • [学会発表] 熊本県における地方創生 持続的なまちづくりに向けた政策形成2018

    • 著者名/発表者名
      澤田道夫
    • 学会等名
      非営利法人研究学会九州部会
  • [図書] 多機関連携の行政学―事例研究によるアプローチ2019

    • 著者名/発表者名
      嶋田暁文(伊藤正次編著)
    • 総ページ数
      229(うち、87-110)
    • 出版者
      有斐閣
    • ISBN
      978-4641149298
  • [図書] よくわかる政治過程論2018

    • 著者名/発表者名
      嶋田暁文(松田憲忠、岡田浩編著)
    • 総ページ数
      218(うち、112-123)
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
    • ISBN
      978-4623084111
  • [図書] 縮減社会の合意形成―人口減少時代の空間制御と自治2018

    • 著者名/発表者名
      嶋田暁文(金井利之編著)
    • 総ページ数
      239(うち、20-27、45-61)
    • 出版者
      第一法規
    • ISBN
      978-4474065581
  • [図書] 公共ガバナンス論:サードセクター・住民自治・コミュニティ2018

    • 著者名/発表者名
      森裕亮(金川幸司編著)
    • 総ページ数
      288(うち、144-175、208-221)
    • 出版者
      晃洋書房
    • ISBN
      978-4771030800
  • [図書] 地方自治の法と政策2018

    • 著者名/発表者名
      澤田道夫(中川義朗・村上英明・小原清信編著)
    • 総ページ数
      236(うち、21-44)
    • 出版者
      法律文化社
    • ISBN
      978-4589040008

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公開日: 2019-12-27  

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