| 研究課題/領域番号 |
16K03482
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| 研究機関 | 大阪市立大学 |
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研究代表者 |
手塚 洋輔 大阪市立大学, 大学院法学研究科, 准教授 (60376671)
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| 研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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| キーワード | 更迭 / 行政組織 / 帰責 / 非難回避 |
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| 研究実績の概要 |
本研究課題は，さまざまな問題に直面した政府が，政権の維持及び各行政機関の組織存続を企図する中で行う，更迭（人事面）や組織再編（組織面）などの帰責処理に着目してそのダイナミズムを探究し，ひいては統治の有り様の変容を考察しようとするものである。
第1年度となる平成28年度は，まず第1に，研究体制の整備に取りかかることとし，調査に必要な物品類の選定・購入を進めた。
具体的な研究実績として第2に，主に先行研究のレビューを行うべく，関係する文献の調査及びその分析を中心に行った。もっとも，これについては，本研究課題の先行課題でもある事後検証機関に関する研究課題（若手研究B）の関心とも当然に重なり合うところもあったので，その成果を参照しつつ進めることができた。なお，近年になって，政策の失敗に関するいくつかの新しい研究成果が発表されていることに着目し，それらの議論の摂取を心がけた。
第3として，更迭及び組織再編の事例を発掘するべく，これまで研究代表者が行ってきた更迭研究で構築したデータの再整理を行うとともに，2001年以降の組織再編について基礎的な調査を進めた。これらの成果は，今年度出版した行政学及び公共政策に関する教科書の内容にその一部を盛り込むことで成果の還元をはかった。
第4に，内閣や省庁レベルにおける更迭や組織再編との関係からも，行政改革に中核的に関与したアクターのオーラル・ヒストリーを読み直す作業を行った。これについては，オーラル・ヒストリーという観点が中心ではあるが，韓国で行われた国際学会にて報告することができた。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度については，本研究課題の先行課題でもある若手研究Bを期間延長したこともあって，その成果取りまとめとの両面を行うこととなった。それによって，具体的な実証研究のスタートが遅れたことは否めないものの，理論面等において両者の連関がこれまで以上に明らかとなったという利点もあった。
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| 今後の研究の推進方策 |
研究計画に則り，研究を進めることとし，具体的な実証研究に取り組んでいきたい。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
今年度刊行された首相秘書官の資料データベースの購入を検討したものの，予算の制約及び次年度の大学図書館予算との兼ね合いから，購入を控えたために執行が少なくなっている。
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| 次年度使用額の使用計画 |
所属大学の図書館予算での購入可能性も含めて検討し，本研究課題で購入することとした場合はそれに充てる。本研究課題の経費では購入しないこととした場合には，実証研究に必要な資料収集経費（学生アルバイト雇用等も含む）に充てることとしたい。
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