研究課題/領域番号 |
16K03522
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国際関係論
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
山根 達郎 広島大学, 国際協力研究科, 准教授 (90420512)
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研究分担者 |
片柳 真理 広島大学, 国際協力研究科, 教授 (80737677)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 安全保障 / アフリカ / 欧州連合(EU) / アフリカ連合(AU) / 国連PKO / マリ / ソマリア / セキュリティ・ガバナンス |
研究成果の概要 |
本件研究課題は、多くの地域紛争や内戦を現代も多く抱えるアフリカにおいて、紛争解決や平和構築を目的として多様なセキュリティ・プロバイダーがどのような様態のセキュリティ・ガバナンスを形成しているのかを明らかにしようとした一つの試みであった。本件研究を通じ、アフリカでは、1990年代から様々な形式のセキュリティ・ガバナンスが形成されつつも、最近のマリ紛争の事例を見る限りでは、現場の状況から判断して、理念上、「領土的一体性」と「テロとの戦い」の間で不可避的なコンフリクトを解消できずにいることが判明した。
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自由記述の分野 |
国際関係論
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マリ紛争をめぐるセキュリティ・プロバイダーの間では、現地の国家建設における「領土的一体性」を確立することで一致した考えが存在した。しかし他方で、テロリストの排除のために戦闘が継続し地域の安全が損なわれているという事実が、「領土的一体性」の確立にとって困難性をもたらしているという理念上のパラドックスが不可避的に存在している課題に気づかされた。本件研究成果により、アフリカのセキュリティ・ガバナンスは、これまでの同分野での研究では見られなかった、多層的なセキュリティ・ガバナンスがむしろ紛争解決を難しくしている局面を明らかにできたと考えられる。
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