地域貿易協定への人々の態度を左右する要因は何か。従来、人々の貿易政策への態度を左右するのは、経済的要因だと考えられてきた。だが、オンライン調査実験を用いた研究の結果、人々は国家安全保障への影響をも考慮した上で、地域貿易協定への態度を決めていることが明らかになった。 また、たとえば核拡散のような社会現象は、様々な要因の組合せという複雑な因果関係により引き起こされている。そのため、どの要因が相対的に重要な要因かではなく、どのような要因の組合せで社会現象が起こるかを捉えようとする質的比較分析(QCA)という手法の有用性を明らかにした。
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