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2019 年度 研究成果報告書

グローバル開発ガバナンス構築における「グローバル・サウス」の役割

研究課題

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研究課題/領域番号 16K03527
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 国際関係論
研究機関北九州市立大学

研究代表者

大平 剛  北九州市立大学, 外国語学部, 教授 (30303605)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードGPEDC / UNDCF / A/RES/72/279 / G77
研究成果の概要

ここのところ多用されるようになってきた「グローバル・サウス」については、必ずしも一枚岩ではなく、多様な意思の総体であり、国際政治経済場裏においては「グローバル・サウス」内での軋轢が少なからずある。本研究では、そのことを開発協力分野において具体的に検証し明らかにした。開発協力分野においては、OECDが主導する「効果的な開発協力のためのグローバル・パートナーシップ」と国連における議論の場である「国連開発協力フォーラム」という2つの議論の場が存在するが、OECDの方法論を嫌う途上国は国連を重視する一方、開発の成果に重点を置く途上国はOECD主導の議論に軸足を置いていることがわかった。

自由記述の分野

国際開発協力論

研究成果の学術的意義や社会的意義

「グローバル・サウス」という用語からは、途上国が一枚岩の存在であるかのような印象を受けるが、実際には多様な意思の総体である点が明らかになった。また、元々は途上国の意向によって設立された国連開発計画(UNDP)が、その活動領域を広げて政治的色彩を帯びるようになったと批判され、UNDPにとっては痛手となる改革が2018年に実行された。OECD主導の開発議論に理解を示すUNDPに対して、一部途上国が距離を置くようになったことが、国連開発協力フォーラム(UNDCF)と「効果的な開発協力のためのグローバル・パートナーシップ」(GPEDC)の効果的な連携を難しくしていると言える。

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公開日: 2021-02-19  

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