研究実績の概要 |
2018年6月にマドリード大学にて開催された欧州経済思想史学会 (ESHET) において、‘National Defence and the Wealth of Nations in Adam Smith’との題目で研究発表を行った。アダム・スミスについての研究書『アダム・スミスの商業文明』(仮題) の根幹部分の議論を発展させることができた。続けて9月に明治大学で開催されたInternational Conference on Economic Theory and Policyでは、‘Adam Smith on the State: Cosmopolitan or Economic Nationalist?’との題目で、同じ議論をさらに別角度から捉え直すことができた。
また、11月に徳島文理大学大学院総合政策学研究科にて行われた総合政策学研究会第6回研究例会では、「スコットランド啓蒙―社会科学の源流」との題目で発表を行い、上記のスミスの議論を含めて、スコットランド啓蒙の文明社会史論について、あらためて振り返ることができた。発表の要旨を、11月に出版された『歴史と地理』(山川出版社) 第719号に掲載された「読書案内 啓蒙思想」で、一般向けに紹介した。
並行して、2019年3月に出版された『ピューリタニズム研究』(日本ピューリタニズム学会) 第13巻で、Gordon Pentland and Michael T. Davis, eds., Liberty, Property and Popular Politics: England and Scotland, 1688-1815, Essays in Honour of H. T. Dickinson (Edinburgh: Edinburgh University Press, 2016)についての書評を発表した。
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