研究課題/領域番号 |
16K03586
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済学説・経済思想
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研究機関 | 徳島文理大学 |
研究代表者 |
古家 弘幸 徳島文理大学, 総合政策学部, 准教授 (30412406)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 国際情報交換 / 英国 / 経済思想史 / スコットランド啓蒙 / アダム・スミス / ウィリアム・ロバートソン / 複合国家 / 商業文明 |
研究成果の概要 |
スコットランド啓蒙の文明社会史論の枠組みにおいてアダム・スミスの『国富論』の商業文明論を捉えるという研究課題について、2020年3月に「アダム・スミスにおける国防と経済」とのタイトルで、小峯敦・編著『戦争と平和の経済思想』(晃洋書房) の第2章として、研究成果を出版することができた。また、ウィリアム・ロバートソンの歴史学をスコットランド啓蒙の文明社会史論の枠組みにおいて捉えるという研究課題について、2019年11月の日本ピューリタニズム学会関西研究会における研究報告と、『ピューリタニズム研究』(2020年3月) 第14巻に掲載された論文において、輪郭を示すことができた。
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自由記述の分野 |
経済思想史
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
経済学を生んだ一八世紀の啓蒙時代の英国は、イングランドとスコットランドのユニオン体制下で市場経済が拡大し、安定した経済成長軌道に乗り、産業革命の黎明期を準備した。この地政学的背景の中で、経済思想家のアダム・スミスとスコットランド教会穏健派の牧師で歴史家のウィリアム・ロバートソンが、スコットランド啓蒙思想の知的枠組みと言える文明社会史論の知見の中で、近世の経済発展と、それを可能にした複合国家形成をどのように捉えたか、特に両者が文明の興隆と変遷、そしてその基盤にある経済的ロジックをいかに記述したかを明らかにできた。
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