研究課題
基盤研究(C)
17世紀イングランドで、漁業、利子率、銀行、土地登記を巡る論争が広く展開されたが、これらの論争は、当時先進国であったオランダのモデルをいかに真似ることによって、またいかにイングランドに適したものに調整しながら取り入れることによって、イングランドの経済がさらに成長していけるかをめぐる論争であったということを明らかにし、この成果を英語での単著として出版するべく、原稿を完成させ、ブック・プロポーザルを作成し、イギリスの出版社に提出した。
経済思想史
今日の世界の状況を考えたとき、アメリカの衰退と中国の台頭という大きな流れの中で、20世紀後半からの日本も、その世界における位置づけは時と共に変わってきた。われわれは、どこに向かい、何を目指すべきなのか、そうした極めて現代的な疑問へのヒントが、17世紀に、のちに世界のヘゲモニーを握るイングランドが、当時の先進国オランダをどう論じたかを見ることによって得られる。