研究課題
基盤研究(C)
雇用を内生的に扱える国際マクロ動学理論モデルにおいて、国際間の産業構造の変化や生産拠点のシフト、企業の生産活動に影響を与える経済政策・貿易政策が、自国および対外諸国のマクロ変数(GDP・消費・雇用率)、為替レート、経常収支、および経済厚生にどのような効果を及ぼすかを分析し、特に動学的なインプリケーションに注目した考察をおこなった。
マクロ経済学
本研究では生産拠点の変化を導入した国際マクロ動学理論モデルにおいて、国際間の企業移動にともなった産業構造の変化があるもとで、経済政策・貿易政策が、自国および対外諸国のマクロ変数や経済成長にどのような効果を及ぼすかを分析し、均衡の性質を明らかにするものであった。本研究の理論的考察から、GDPや社会厚生に影響を与えるような政策的インプリケーションが導出されており、政府の経済政策の効果検証に役立てられるものと考える。