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2020 年度 実績報告書

スマート社会を支えるブロードバンドエコシステムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K03630
研究機関中央大学

研究代表者

実積 寿也  中央大学, 総合政策学部, 教授 (20325690)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2021-03-31
キーワードスマート社会 / ブロードバンドエコシステム / OTT / ネットワーク中立性 / 産業政策
研究実績の概要

ネットワーク中立性問題に関するわが国政府の対応と2017年の政策変更の背景と意図について、欧米との差異に着目しつつ、整理を行い、令和2年2月にオンライン開催されたTPRC48で報告を行った(発表標題:“Japan's new framework for net neutrality: The journey so far and future challenges”)。当該報告については、論文公刊を目指しており、現在、査読委員会から得られたコメントに基づく精緻化作業を継続中である。これにより、国際的な議論の場ではほとんど話題に上ることのなかったわが国でのネット中立性への取り組みについての情報が共有され、欧米の価値観のみに基づいて進められつつある国際的なルール形成の試みを、わが国産業構造の独自性を反映できるだけの柔軟性を持つものに転換することに貢献する。
さらに、政権交代により本件に関連して大幅な政策転換が予想される米国の状況については、米国の大学や業界団体主催のオンライン会議、セミナー、ワークショップなどへの参加および有識者との意見交換を通じて情報収集中であり、上記論文への反映を予定している。
なお、総務省の研究会等(「ネットワーク中立性に関する研究会」、「ネットワーク中立性に関するワーキンググループ」、「固定ブロードバンドサービスの品質測定手法の確立に関するサブワーキンググループ」)への参画を通じて、これまでの研究知見の政策形成への反映も試みている。加えて、日本インターネットプロバイダー協会が実施したイベント(沖縄ICTフォーラム2020 in 久米島)にパネリストとしてオンラインで登壇し、最新の政策事情や今後のルール作りの見通しなどについて電気通信事業者との意見交換を実施した。

備考

総務省「ネットワーク中立性に関する研究会」(R2年6月~R3年3月)、「ネットワーク中立性に関するワーキンググループ」(R2年6月~)、「固定ブロードバンドサービスの品質測定手法の確立に関するサブワーキンググループ」構成員(R2年12月~)
JAIPA主催「沖縄ICTフォーラム2020in久米島」にて「(仮題)中立性+ブロードバンド基盤の在り方に関する研究会関係」でパネリスト(R2年11月20日)

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021 2020 その他

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] Japan's new framework for net neutrality: The journey so far and future challenges2021

    • 著者名/発表者名
      Toshiya Jitsuzumi
    • 学会等名
      TPRC48
    • 国際学会
  • [学会発表] ネット中立性規制の所得分配効果について―マルチエージェント・シミュレーションによる推定―2020

    • 著者名/発表者名
      実積寿也、鳥海不二夫、高口鉄平
    • 学会等名
      2020年度春季(第42回)情報通信学会大会
  • [備考] 中央大学研究者情報データベース

    • URL

      https://researchers.chuo-u.ac.jp/Profiles/5/0000455/profile.html

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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