この研究では、経済のグローバル化を資本や労働など生産要素の国際的な移動という観点から、2国間の資本(お金)や労働(人)の移動に関するデータを用いて、それら生産要素の国際移動に関する相互作用について実証研究を行いました。この研究の特色は、人の移動に関しては移民だけではなく、国際観光客なども考察の対象としており、これまでの研究では十分な議論がされていないような様々なお金と人の組み合わせのパターンを考察したことです。生産要素の国際移動に関する相互作用に関して、短期と長期という新たな視点を導入して体系的・包括的に議論することにより、将来の国際経済政策をめぐる議論に役に立つ示唆を示せたと考えます。
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