我が国の既存住宅市場は、諸外国と比較して取引のボリュームが極めて小さいことが知られている。既存住宅市場の活性化は重要な政策課題であるにもかかわらず、その市場取引を阻害する要因や、市場活性化を目的とした様々な政策介入の評価に関わる実証的なエビデンスは非常に限定的であるといえる。 上記を踏まえ、本研究課題では2つの独立した相互に関連するテーマを扱う。具体的には、(1)既存住宅のマッチング効率性の測定、および(2)マッチング効率が取引件数や価格水準に与える影響の評価を行う。そのうえで、既存住宅市場を対象とした様々な政策の定量的評価を最終的な目的とする。
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