本研究では東北自動車集積の構造を、アンケート調査及びヒアリング調査から明らかにしてきた。本研究によって明らかになったのは以下の点である。①東北への進出工場は意思決定機能が弱い分工場であり、主要な業務は量産である。そのため、調達先や販売先の決定機能が弱い。②地元企業は紹介などを通じて自動車産業に参入している。③政策的な取り組みは企業間でのマッチングでの基本的な情報の提供で重要な意味を持つ。④東北自動車集積は地域内での取引が増大している。この点から自動車集積は発展しているといえる。しかし⑤集積間分業において研究開発機能は弱い。
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